コロナ禍によるテレワーク拡大によって、急遽オンライン商談を導入した企業も多く、オンライン商談に特化したツールに注目が集まっています。
「オンライン商談ツールを正式に導入したいが、慎重に情報収集して比較検討したい」と考えて、まだ正式に導入ができていない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではオンライン商談ツールを検討している方に向けて、比較のポイントやおすすめのオンライン商談ツールをご紹介します。
オンライン商談の実施状況
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000033891.html
オンライン商談ツールの開発・販売をおこなうベルフェイス株式会社の調査によれば、2020年4月の緊急事態宣言発令下では、対象の7都府県で「会社の推奨で在宅勤務、テレワークを行っている」と回答した人が57.8%でした。
また、「オンライン商談を導入している」人は52%、「オンライン商談の導入を検討中」の人は8%という結果になりました。
既存の商談と比較した場合、オンライン商談だと拒否される可能性もあるという懸念がありますが、実際はどうなのでしょうか。
オンライン商談を実施した人のうち63.1%が「拒否されたことはない」と回答しており、21%が「1〜2回拒否されたことがある」と、既存の商談と比較してもさほど著しい影響は見られませんでした。
アフターコロナにおけるオンライン商談の継続意向は「どちらともいえない」が、51.9%と半数を占め、「続けたい」が、25.2%に留まりました。
「どちらともいえない」と回答した主な理由としては、「成果がまだ観測できていない」「慣れが必要」などの声が多く見られました。
このように、従来の商談と比較すると、オンライン商談の導入初期は大きな変化に戸惑う人が多いようです。
しかし、システムに慣れることや、組織で成果が出せるノウハウを習得することで、オンライン商談への満足度にも繋がっていくことでしょう。
オンライン商談のメリット
対面の商談とオンライン商談を比較すると、それぞれに強みがあり、業界によって担当者自身や商談相手のITリテラシーに差があるため、考慮が必要です。
オンライン商談をおこなうメリットは、従来の商談と比較すると、一般的にどのようなことが挙げられるのでしょうか。
移動時間の削減
移動時間で比較すると、対面の商談の場合、前後の移動時間を確保する必要がありますが、オンライン商談では完全に不要になります。
移動にかかっていた時間に別の商談を入れることができるため、受注の機会を増やせたり、商談相手へのこまめなサポートが可能になったりします。
そのため、従来の商談と比較すると、商談の数を増やして経験も積めるほか、準備の時間をしっかりとることで商談の品質を高められるでしょう。
また、今までは提案が難しかった遠方の相手との商談も可能になります。
オンライン商談では時間が削減できることで、新規顧客獲得と既存顧客の満足度の上昇が期待できるといえます。
決裁者なども参加しやすい
商談への参加で比較をしてみると、オンライン商談はリモートで参加できるため、多忙な人や2名以上の参加人数でも日程調整がしやすいというメリットがあります。
従来の商談と比較した場合、決裁者の日程調整ができず参加できない可能性も高くなります。
しかし、オンライン商談であれば、決裁者なども同席できる可能性が高くなるため、比較すると商談のスピード感が増し、温度感を保ったまま商談を進めることができます。
録音・録画で振り返りができる
商談時のやりとりについて比較してみましょう。
従来の商談の場合、商談中の会話の内容を一言一句振り返ることは困難です。
しかし、録画機能のついているオンライン商談ツールを使えば、自分のトークと相手の反応を第三者視点で振り返ることができます。
チーム内での商談の内容・営業手法の共有にもなり、マネージャーにとってはプロジェクトの管理把握やメンバーの育成の面でもプラスになるでしょう。
議事録を自動で取ってくれる機能あり
議事録で比較すると、オンライン商談ツールの種類によっては、AIが自動で議事録をとってくれるものもあります。
そうしたツールを活用すれば、リアルタイムで議事録が完成するので業務負担が軽減でき、オンライン商談中は会話に集中できるので、従来の商談と比較するとパフォーマンスも上がるでしょう。
自動ではありませんが、商談の参加者で共有ノートを書き込めるオンライン商談ツールもあり、議事録として残せます。
オンライン商談ツールを選ぶポイント
実際にオンライン商談ツールを選ぶ際は、どんなポイントに注意をして比較すれば良いでしょうか。
目新しく便利な機能は魅力的ではありますが、まずは基本的なポイントが自社の用途に合っているかで比較することが大切です。
料金体系
料金体系を比較すると、大きく分けて「オンライン上の会議室に課金するタイプ」と「アカウント数に課金するタイプ」の2種類があります。
月額費用のプランが主流ですが、初期費用の有無は忘れずに比較しましょう。
オンライン商談ツールは運用・定着を成功させて初めて価値が生まれるものなので、導入後のサポートが含まれているかどうかも重要な比較のポイントです。
また無料トライアルがあるオンライン商談ツールであれば、他のツールとの比較もしやすく、導入もしやすいでしょう。
通話タイプ
音声通話で、電話回線を利用するタイプ(電話)とインターネットを利用するタイプ(WEB通話)のオンライン商談ツールがあります。
電話は回線が安定している点や、WEB通話の音質やセキュリティ面に疑念を持っている相手でも利用してもらいやすいという点がメリットです。
WEB通話は料金が安く、3人以上で利用できるというメリットがあり、電話とWEB通話を切り替えて使用できるものもあります。
ビデオ画質
商談の内容によっては、映像で細部の確認をしたいという場合もあります。
必要に応じてオンライン商談ツールの画質も確認し、比較しましょう。
ビデオ画質は、相手の印象を左右することもあるので画質は良いに越したことはありませんが、自分のPCや回線環境上で試してみないとわからない部分なので、無料トライアルができるオンライン商談ツールだと安心です。
おすすめのオンライン商談ツール
パソコンで使用する場合は双方インストールが不要で、相手先に負担をかけずに提案しやすいオンライン商談ツールをいくつかご紹介します。
まずは前述した基本のポイントを踏まえて、商談ツールの比較をしてみましょう。
B-Room
B-Room(ブルーム)は、アカウントを持ったユーザーが「ルーム」と呼ばれるWEB上の会議室を予約して利用できるオンライン商談ツールです。
契約ルーム数に応じて課金するタイプでアカウントは無制限に登録でき、1つのルームには国内外を問わずユーザーとクライアント合計で4名までが入れる仕様となっています。
相手やシーンに合わせて「URL接続」と「ワンタイムパスワード接続」2つの方法から選択できます。
他のツールと比較すると、最高のビデオコーデックを採用しているため、画質と音声にこだわりたい方におすすめです。
通信の途切れが心配な際は、画質を段階的に調整すると良いでしょう。
AIが会話を自動でテキスト化する「音声自動議事録」が搭載されているほか、自動リマインドメールやクライアント向けコンシェルジュなどの機能もあります。
料金・通話方式・サポートをまとめて比較していきましょう。
【料金】
・初期費用:無料
・トライアル:なし
・月額費用:1ルーム…38,500円/3ルーム…75,900円/20ルーム…440,000円(各税込)
(※1ルーム単位で追加可能)
【通話方式】
・WEB通話
【サポート】
・契約企業向けの操作マニュアル
・サポートセンターでの問い合わせ対応
https://growth-link.net/link.php?i=pgglyq800gtf&m=5dad6df7af8aa【お問合せはこちら】
B-Room(ブルーム)
どこでもSHOWBY
どこでもSHOWBYは、初期費用0円、月額1,980円〜(税込)という低価格で導入できるオンライン商談ツールで、1対1の商談に特化しているツールです。
利用プランは1部屋あたり5,500円(税込)で課金する「ルーム課金タイプ」と、1ユーザーあたり1,980円で課金する「ユーザー課金タイプ」から選ぶことができます。
営業相手に接続IDを伝える簡単接続機能、画面共有、名刺交換、ファイル共有機能などの基本的な機能はもちろん搭載されていますが、特に特徴的な機能として「バーチャルエントランス」という機能があげられます。
会社の受付のように担当者を選んで会議室に入ることができる「エントランス」と、自分だけの名前や顔写真を表示させることができる「MYエントランス」の2パターンがあります。
はじめて顔を合わせる場合など、いきなり接続されるのではなく、ワンクッション置くことができるバーチャルエントランスは、営業相手にとっても嬉しい機能といえるでしょう。
そして、このバーチャルエントランスを会社のホームページの一部として公開できるので、接続をとてもシンプルにする効果もあります。
1対1の商談が多い企業で、低価格でBtoCにも適したオンライン商談ツールをを求めている営業マンにおすすめです。
【料金】
・初期費用:無料
・トライアル:90日間無料(全機能利用可)
・月額費用:ルーム課金…5,500円(税込)/1部屋あたり
ユーザー課金…1,980円(税込)/1人あたり
【通話方式】
・電話/WEB通話
【サポート】
・電話サポートあり
・WEB申し込みですぐに利用開始可能
【資料ダウンロード・90日間無料トライアルはこちら】
どこでもSHOWBY
ベルフェイス
ベルフェイス(bellFace)は電話、WEB通話の両方が使え、多様な状況に対応可能なため、他のツールと比較すると、特にリテール営業(個人向け営業)におすすめのオンライン商談ツールです。
電話中の相手に、簡単な操作を案内して接続ナンバーを発行してもらうことでメールアドレスを知らない場合でも接続できます。
3名以上での商談や電話を使わない場合はURLを発行し、WEB回線で通話をします。
振り返りに便利な「レコログ機能」が充実しているため、オンライン商談ならではのメリットを存分に活かせます。
またCRM、電子契約やチャットコミュニケーションのツールと連携可能なので、他のツールと比較すると総合的な業務効率化も期待できるでしょう。
料金・通話方式・サポートを比較してみましょう。
【料金】
・初期費用:問い合わせ(※初期導入のテクニカルサポート)
・トライアル:あり
・月額費用:問い合わせ(※利用ID数により変動)
【通話方式】
・電話/WEB通話
【サポート】
・専任のカスタマーサクセスによる導入・活用・定着支援
オンライン商談後の契約もクラウドで
オンライン商談が成約した場合、契約についてもオンラインで滞りなく進めていく必要があります。
近年ではオンライン上で契約を行う方法もあり、クラウド上で契約書を交わせるサービスが人気です。
オンライン商談ツールとの連携が可能なものもあるため、比較検討していきましょう。
クラウドサイン
クラウドサイン(CLOUD SIGN)は、事前にお互いの合意が済んでいる内容の契約書などをアップロードして相手がクラウド上で確認することにより、相互同意が成立したという電子署名が付与されるサービスです。
書類を送信した相手に確認依頼メールが届き、利用規約に同意した上で、確認・同意が可能です。
他のツールと比較すると、上場企業や金融機関なども含め10万社以上に導入されており、個人事業主であっても気軽に利用しやすいツールです。
料金を比較してみましょう。
【料金比較】
・フリープラン:0円
┗ 企業・個人事業主を問わず利用可能
・スタンダードプラン:月額11,000円+220円/件
┗ 契約締結、契約書などの作成・保管・検索、本人確認、API連携
・スタンダードプラスプラン:月額22,000円+220円/件
┗ スタンダードプラン+紙の書類のインポート機能
・ビジネスプラン:月額110,000円+220円/件
┗ 高度な設定・機能、電話サポート
※すべて税込価格
最低限の契約締結業務の利用であれば、ユーザー(管理者)が1名まで、送信件数が月5件までは無料のフリープランで利用できます。
有料のプランは企業での利用に必要な機能を備えており、ユーザーの人数や送信件数に制限はありません。
月額固定費に加えて、1件送信ごとに220円(税込)が加算されます。
ホームズクラウド
ホームズクラウドは契約書の作成や締結にとどまらず、契約業務全般を大きく効率化したい方におすすめです。
関連契約など複数の契約をひとつのプロジェクトとしてまとめて管理し、プロジェクトごとに関係者と権限の設定ができるため、進捗や履歴を自動で共有できるのが特徴です。
また他のツールと比較すると、組織内の法務に関する質問・相談を蓄積して活かすサービスもあり、コミュニケーションコストを削減することも期待できます。
まとまった予算が必要ですが、個別に支援プランの提案もあり、導入企業は続々と契約業務半減に成功しています。
契約書は、紙と電子の両方に対応しており、過去に締結した契約書のアップロードも無制限です。
料金を比較してみましょう。
【料金比較】
・100名以下:初期費用200,000円+月額200,000円 (目安)
・101〜1000名:初期費用200,000円+月額300,000円〜 (目安)
・1001名以上:要相談
※税込・税抜価格は問い合わせ中
まとめ
オンライン商談ツールを検討されている方へ、おすすめのオンライン商談ツールと比較のポイントをご紹介しました。
既存の対面による商談と比較した場合、営業効果を高める上でも、オンライン商談ツールを利用する価値は十分にあります。
自社の営業スタイルや商材、顧客に合わせて、最も効果的なオンライン商談ツールが選択できるよう、比較検討してください。