皆さんは「ウェビナー」という言葉を聞いたことはありますか?
耳にしたことがあっても、詳しい内容を説明したり、自社で導入しようと思っても難しい人も多いのではないでしょうか。
また、いざツールを導入しようと思っても種類が多く、何を基準に比較したら良いか迷うという人もいるかと思います。
この記事では、ウェビナーの解説から、ウェビナーツールの選び方や、おすすめのツール、また比較するポイントについてご紹介します。
ウェビナーツールを比較検討する際に、参考になれば幸いです。
ウェビナーとは?
さっそくですが、ウェビナーとはどういう意味なのかを解説します。
ウェビナーは「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせた造語で、オンラインセミナー、Webセミナー、インターネットセミナーと呼ばれることもあります。
新型コロナウイルスの影響で、これまでは会場に人を集めて行っていたセミナーでも、感染対策のためにウェブでのセミナーに変更するという必要も出てくるでしょう。
一般的な商談や会議で利用するWeb会議ツールは1対1から数十人で行うものですが、ウェビナーツールは、数十人~数千人規模のセミナーをWeb会議ツールよりもリーズナブルに行えるという特徴があります。
ウェビナーに参加する参加者は、ネット環境があればPC、スマホ、タブレット等から参加することができます。
ウェビナーには、リアルタイムで視聴できる「ライブ配信」と、録画された動画を参加者がダウンロードや動画サイトで確認できる「録画配信」の2種類があります。
どこからでも参加できるため、従来のセミナーでは参加できなかった地方在住の方や、育児中、介護中など外出ができなかった方でも、気軽にセミナーに参加できるのがメリットといえるでしょう。
また「録画配信」であれば、参加者はいつでも観ることができるので、今までのセミナーよりも参加者の増加を見込めるでしょう。
今までのセミナーと比較すると、既存のセミナーの参加していた層とは異なる層が参加してくれることも多く、ウェビナーを導入することによって新規の顧客を獲得することが可能です。
ウェビナーツールの選び方
ウェビナーツールは幾多の種類があり、何を基準に比較したらよいのか悩むということもあるでしょう。
どうすれば自社に合ったツールを選ぶことができるのか、ウェビナーツールを比較する際の選び方についてご紹介します。
社内で使う人数を定める
まずはじめに、自社内で使用する人数(ユーザー数)を定めてから比較をしましょう。
社内での使い方も、数人で行う会議から、全社員で行う社員会、新人研修など用途は多種多様だと思います。
ウェビナーツールを導入する際は、実際に社内でどのような使い方をするのか、そして何人が使用するのか目安立てたあとに比較すると良いでしょう。
ウェビナー参加者のおおよその人数を把握する
つぎに、ウェビナー参加者のおおよその人数を推定して、最大人数を設定します。
利用ユーザー数はどのツールでも比較的簡単に増やせますが、参加者はツールによってさまざまな幅があり、目安を誤って選んでしまうと、後から大幅なコストがかかってしまうこともありますので、注意してください。
また、回線が不安定でウェビナーが途中で止まってしまったり、映像や音声にトラブルが発生してしまったりすると、参加費を払っている参加者の人数が大きければ大きいほど影響も甚大になります。
どれくらいの規模のものを、どれくらいの頻度で行うか想定したうえで比較するのがおすすめです。
ウェビナーに必要な機能を確認する
つぎに、どのような機能があると良いのかを考えツールを比較検討しましょう。
たとえば、録画機能が実装されているかどうかです。
リアルタイムでセミナーに参加できないユーザーが多い場合、録画でも見てもらえれば効果が期待できますので、そのような場合に録画機能の有無を重視するとよいでしょう。
また、リアルタイムでの参加を重視したいのであればチャット機能があるものを選ぶのがおすすめです。
特に数百人規模になるウェビナーでは、個人が発言をすることは厳しいでしょう。
しかし、チャット機能があればすぐその場で参加者が質問をしたり、生の声を聞いたりすることができます。
「手をあげる」機能があるものもあり、なかなかアクションを起こしてくれない参加者に発話を促したい場合にはそのようなツールを選ぶのがおすすめです。
ウェビナーは無料で使えるツールも数多くあります。
しかし、無料の場合は人数制限があったり、画質が荒かったり、音声が途切れたり、機能が充実していないということもあるでしょう。
ただ、少人数で行う場合は無料ツールでも十分なケースもあります。
社内で使う場合は無料ツール、社外向けにウェビナーを使う場合は有料ツールといった具合に分けて使用するのもおすすめです。
初めての利用であれば、サポート体制も比較する際に必ずチェックしましょう。
ウェビナーツールの場合、海外で作られたツールもあり、その場合はサポートが英語である可能性も高いです。
使用するユーザーがインターネットやITサービスに慣れていない場合や、初めて利用する場合は、QAが日本語で万一分からないことがあっても日本語でサポートをしてくれる国産ツールがおすすめです。
ウェビナーツールに充てられる予算を決める
ここまでで比較すべき事項はある程度揃ったので、必要な条件を備えたウェビナーツールに充てられる予算を決めましょう。
最初から予算で絞りすぎてしまうと、機能や使用用途をしっかり検討したうえで比較することができずに、安ければ安いほどいいという考え方になってしまいがちです。
そうなると、あとから別のツールの方が少し高いが欲しい機能が全て揃っていたというような後悔する可能性も出てきてしまいます。
前述したように、自社の課題に沿った機能があることを確認したうえで、予算に合ったツールに絞って比較検討するのがおすすめです。
無料トライアル・デモ体験を利用して比較検討する
ウェビナーツールには無料トライアルやデモ体験できるものが多数あります。
実際にウェビナーを使ってみなければ、どれぐらい回線が安定しているか、画質は満足できるレベルか、機能の使い勝手はどうか等、わからないことも多いでしょう。
無料トライアルやデモを試してみて、そのなかで比較し、一番使いやすいと思ったものを導入するのも。
社内で実際に複数社のウェビナーツールを試し、社外で使うウェビナーツールを比較検討するのも良いでしょう。
トライアル・デモ体験ができる有料ウェビナーツールの比較
ではどのようなウェビナーツールがあるのでしょうか。
まずはじめにトライアル・デモ体験ができる有料ウェビナーツールを比較してみましょう。
B-Room
B-Roomは、1ルーム最大4名でウェビナーを行うことのできるウェビナーツールです。
100ルーム以上の特別価格プランもあるため、同時にいくつものウェビナーを開催することができます。
AIが自動で議事録をとる機能があり、ウェビナーの内容を可視化することでナレッジ共有が可能となり、社内の新人教育にも役立つでしょう。
テクニカルサポートも充実していてチャット、電話、QA、B-Roomを活用したサポートの4種類があります。
チャットであれば5分以内に返信がもらえるので、操作に迷った場合も安心です。
アクセス方法もワンタイムパスワードか、URLをクリックするだけで簡単にアクセスすることができます。
接続相手の位置情報を元に、訪問で商談をした場合にかかるはずだった交通費や時間が自動計算されるという仕組みがあるのもユニークな点です。
ウェビナーツールを活用したことでどれだけコストが削減されたかを社員が確認できるため、社員のコスト意識を高め、生産性の向上を期待できます。
さらに、導入を承認してくれた役員などが仮にいた場合は、導入したメリットのアピールにもなるでしょう。
契約前にB-Roomを試したい場合は、問い合わせフォームから問い合わせることでB-Roomを使いながら機能説明を受けることが可能です。
ネクプロウェビナー
ネクプロウェビナーの特徴は、ランディングページや申し込みフォームを簡単に作成でき、ウェビナーの申し込み前、配信前後に参加者にアンケートを取れる仕組みがあることです。
そのアンケートや顧客のデータ、行動履歴等を元に最適なアクションを検討できるようになっています。
オフライン開催したデータもネクプロウェビナー内に集約でき、同時管理できるのもポイントです。
ライトプランでは月額5,500円から始めることができます。ウェビナーを中心にコンテンツマーケティングを考えたい場合は、スタンダードプランやプレミアムプランの用意もされていますので、自社の戦略に合わせて選ぶことが可能です。
導入企業例
こちらも問い合わせフォームから問い合わせれば、デモアカウントで無料で試すことができますので、ぜひ一度体験してみてください。
【詳しくはこちら】
ネクプロネクプロウェビナー
コクリポウェビナー(無料プランあり)
コクリポウェビナーには3つの料金プランがあり、最大人数3人、1回60分、月30時間までであれば無料で利用することができます。
まずは無料プランを社内で試して比較検討してみましょう。
有料プランでは最大で300人までウェビナーに参加でき、1回のセミナーも10時間まで可能です。
月利用は最大で20時間までですが、足らない場合は追加料金で都度利用時間を増やすこともできます。
またコクリポウェビナーは簡単操作を売りにしており、ウェビナーツールの操作に慣れていない人でも、開催日時・概要・タイトルを入力するだけで簡単にウェビナーの集客・予約専用ページの作成が可能です。
国産ツールのため、不明点がある場合は日本語ですぐにオペレーターに相談ができるのもおすすめポイントです。
実際にコクリポウェビナーを利用した無料説明会も開催しているので、実際に試してみてから他のウェビナーツールと比較して検討することをおすすめします。
GigaCast
GigaCastは低価格、高品質を売りにしています。
ウェビナーに必要な下記のような機能を全て搭載しているのが特徴です。
・動画配信
・スライド専用画面
・招待制セミナー
・出欠確認
・アンケート
・質疑応答
高画質を売りにしているため、スライドの小さな文字もはっきりと見せることができ、画面共有機能をよく利用する方に適しています。
また開催頻度に応じて選択できる下記のような複数の料金プランがあるのも魅力です。
(※すべて税込表記)
・1セミナー3,520円~のプリペイド制
・毎月10,780円でポイントが付与され、そのポイントを用いて利用できる月額固定
・毎月52,800円(+初月107,800円)で使い放題の月額固定(時間帯指定プラン)
・最大6,000人まで参加可能で初期費用+月額利用料+従量料金で利用できる従量課金制
ウェビナーが初開催の人でもGigaCastの担当者が自社まで訪問してマイクやカメラ、パソコンの設定をしてくれます。
機材やLOGOSWARE GigaCastの使い方をレクチャーするサービスもあるので、経験のない人でも安心して利用できるでしょう。
ライブ配信に必要なヘッドセットやWebカメラ等を一式レンタルできるので、頻繁にウェビナーを開催しない場合や、一度切りの開催を予定している場合はそちらを利用するのもおすすめです。
wellcast
wellcastは最大50名接続可能なウェビナーツールです。
URLをクリックするだけで簡単に参加することができるようになっています。
画面共有やチャット機能、csv一覧で参加者を出力できたりと機能が豊富なのが特徴です。
無料ウェビナーツールの比較
つぎに無料で利用できるウェビナーツールを比較していきましょう。
Zoomウェビナー
Zoomは最大100人まで参加可能なウェビナーを開催することができます。
参加者が4人以上いる場合は40分という時間制限があるため、利用時間に注意して使用する必要があるでしょう。
録画機能はもちろん、チャット機能、バーチャル背景などの便利な機能があります。
大規模なウェビナーを行う場合は100名~最大10,000名が参加可能なウェビナープランを購入すれば可能です。
参加人数が100人以下の場合や1回のウェビナーが40分以内の場合は無料版が良いでしょう。
Teams(有料版もあり)
TeamsはMicrosoft社のウェビナーツールです。
そのため、既にoffice365を導入している企業は無料で使うことができます。
office365を導入していない場合でも最大100名、会議時間は60分までなら無料で利用可能です。
また、期間限定で無料版でも最大300名まで会議時間が最大24時間まで利用できるようになっています。
期間は定まっていないので、無料版を検討する際は一度公式HPでチェックしてみてください。
ウェビナーの他にも無制限のチャットや10GBのクラウドストレージ、650を超えるアプリやサービスを統合できたりと機能がたくさんあるのもTeamsの特徴です。
Google Meet
Google Meetは無料で100人、最大60分まで利用できるウェビナーツールです。
主催者はGoogleアカウントがあれば簡単にウェビナーを主催できます。
Google Meetのアプリがあればパソコンでもスマホでもウェビナーに参加することができます。
チャット機能はありますが、無料版には録画機能がないので注意しましょう。
Youtube Live
Youtubeを活用してウェビナーを無料開催できるのがYoutube Liveです。
以前はチャンネル登録者数に制限がありましたが、今はチャンネル登録者数が少なくても誰でも開催することができます。
一番の特徴はライブ中でも巻き戻し再生ができるということです。
参加が少し遅れてしまっても最初から最後まで聞き逃すことなく、視聴が可能になっています。
Youtubeを利用して録画配信も可能で、限定公開URLにすればURLを知っている人だけが視聴できるよう設定することも可能です。
Facebook Live
Facebookのフォロワーに無料でウェビナーを開催できるのがFacebook Liveです。
ウェビナーを開催するとフォロワーのタイムラインに表示されるため、オンラインのフォロワーに興味を喚起できるでしょう。
配信後も録画コンテンツとして自社のFacebookページに載せることができ、「録画配信」も手軽にできるのが特徴です。
グループ設定をすれば特定のフォロワーのみの配信も可能なため、事前申し込み制のウェビナーも開催することができます。
Facebookのインサイト機能を用いれば参加者の分析も可能です。
まとめ
ウェビナーツールには比較してみるとそれぞれ様々な機能があります。
有料、無料問わず、機能に優れたものが良いのか、サポートが充実しているものが良いのか、最大人数は何人なのか等、自社で開催するウェビナーに何が必要か考えた上で比較すると良いでしょう。
デモや無料トライアルができるものは必ず社内で試して比較してみるのがおすすめです。
数多くウェビナーツールがあって何を比較して選んだら良いか迷ってしまった場合はぜひ参考にしてみてくださいね。