SaaS時代を支えるエンジニア人材を採用する方法とは?

SaaS時代を支えるエンジニア人材を採用する方法とは?

SaaS時代を支えるエンジニア人材を採用する方法とは?

SaaS時代を支えるエンジニア人材を採用する方法とは?

1990年から2000年頃までは就職氷河期とも呼ばれ、新卒の学生が就職することすら困難な時期がありました。

しかし現在ではまったく逆の構図になっています。

このような状況の中で、今回はエンジニアの採用状況に注目、さらにその中でもSaaSのエンジニアを採用するためのポイントに着目してご紹介していきましょう。

 

エンジニアはかなりの売り手市場

まず、現在の転職市場はどうなっているのかを見ていきましょう。

求人倍率とは、求職者に対する求人数の比率を示しており、この倍率が高ければ高いほど多くの企業が人材を求めていると見ることができます。

その求人倍率のデータによると、2019年度7月の求人倍率を見てみると倍率は2.48倍となっています。

このうち業種別の求人倍率データを見ると、IT/通信においてはなんと7.24倍という高い倍率になっています。

他の業種と比べてみても、次に倍率が高いのはサービス業の2.72倍と大きく開いており、IT業界の倍率だけが異常に高い倍率となっています。

<参考>:求人情報・転職サイトdoda(デューダ)/転職求人倍率レポート(データ)
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/data/

 

このように、現在はエンジニアにとって超売り手市場になっていることが数値でも明らかになっています。

ではこの超売り手市場は採用する企業にとってはどのような影響を与えるのでしょうか?

 

採用難易度が高い

求職者に対して求人数が多いのですから、採用したい企業にとっては多くのライバルが存在することになります。

そのため、求職者もより条件の良い企業を選ぶことができ、必然的に採用難易度は上がっていきます。

一方、求人比率が高いということは、それだけ転職希望者が少ないと見ることもできます。

企業としては、腕の良いエンジニアに転職されると企業の運営に影響が出てしまうため、自社に居続けてもらうよう工夫します。

例えば逃したくないエンジニアに対しては給料を優遇したり、働きやすい環境を提供したりするため、有能なエンジニアはなかなか市場に出てこないということも考えられるのです。

また、採用する企業にとっても、エンジニアの採用は見極めが困難だとされています。

エンジニアにはそれぞれ得意分野があります。

そのためエンジニアの特性を見極められないと、採用したものの求めていたスキルと違ったということも少なくありません

このようにエンジニアの採用は難易度が高いのですが、これはSaaS企業においても同様のことが言えます。

ではSaaS企業が希望するSaaSエンジニアを採用するためには、どうすれば良いのしょうか?

 

エンジニアの採用を成功させるには?

SaaSを含めたIT企業では、エンジニアのスキル次第で企業の業績は大きく左右されます。

そのために、如何にしてスキルの高いSaaSエンジニアを獲得できるかが重要となります。

SaaSはこれから大きく成長して市場を拡大していくため、エンジニアからの注目も集まっているはずです。

以下より、SaaSエンジニアの採用成功のためにポイントを大きく3つご紹介します。

 

SaaSベンダー企業ならではの魅力を示す

まずはSaaSエンジニアがメリットと感じられるようなSaaS企業の魅力を、わかりやすく伝えましょう。

そのためにはエンジニアが転職に何を求めているのかを理解しておく必要があります。

エンジニアは技術者ですので、自身のスキルを向上できることや、その機会をどれだけ提供してくれるのかという点を重視する傾向にあります。

そのようなニーズを抱えるエンジニアに対して、SaaS企業が提示するべき魅力をいくつか挙げてみましょう。

【SaaSの魅力】
・日々改善を繰り返す事業のため、アイデアを実現できるスピードが早い
・常に新しいことを生み出し続けるため、技術力の向上など成長機会を得やすい
・顧客満足度を追及するため、目先の改善ではなく長期的な視点で技術開発ができる
・蓄積されたデータをもとに改善するため、成果物に対して高い納得度を得られる

このように、SaaSが持つ特性がエンジニアにどうメリットとなるのか、という点を上手に提示してあげることで、採用につながりやすくなります。

 

転職潜在層を狙う

この層は、転職市場で見ると顕在化はされていないものの、どこか良いSaaS企業があれば転職したいと思っているため、アプローチを行うに適している層です。

また、母数でいうと顕在層よりも潜在層の方が圧倒的に多く、また同時検討している企業も少ないため、うまくマッチングできれば採用できる可能性も高まっていきます

では具体的にどのようなアプローチを行うのでしょうか?大きく2つご紹介します。

 

①リファラル採用

簡単に言うと、従業員の友人・知人を紹介してもらう方法です。
このメリットは、採用する側も採用される側もある程度事前に情報を入手できるため、信頼関係を築くことができ採用難易度が下がるという点が挙げられます。
企業によってはこのリファラル採用を率先して行っており、紹介・採用に至ればインセンティブを提供するという場合もあります。
自社の仕事をよく知る従業員からの紹介のため、採用後のアンマッチも起こりづらいとされています。

 

②ダイレクトリクルーティング

これは、企業側から直接採用した人材へ向けてアプローチを行うといった採用手法になります。
ダイレクトリクルーティングを専門に行う採用サービスがあるため、それを利用するという方法が多いですが、その他にもGithubなどエンジニアたちが集まるSNSから、採用したいエンジニアに対して企業が直接メッセージを送ったりすることもあります。
このように、SaaS企業はエンジニアの転職潜在層を狙うことで、より優秀なSaaSエンジニアを採用できる可能性が高まるのです。

 

成長が見込めるか、で判断する

SaaSエンジニアを採用する際には「今のスキル」だけではなく「今後の成長」まで考慮して採用を見極める必要があります。

エンジニアとは成長機会を欲するものだとお話しましたが、もちろんそれには個人差があります。

SaaSでは、常に顧客の期待を超え続け、顧客の事業を成長に導くために新しい価値を生み出していく必要があります。

そのためには、常に情報をキャッチアップしていく姿勢やチャレンジ精神など、これからの成長が期待できるかどうかも、SaaSには重要な指標となります。

 

エンジニア採用で活用できるWebサービス

ではここからは、SaaSエンジニアの採用の味方である採用Webサービスを6つご紹介します。

 

hackshub

hackshubはエンジニア専用の採用マッチングサービスで、企業の1プロジェクトに必要な人材を業務委託という形態でマッチングさせています。

SaaS企業にとっては、このプロジェクトにあと1人ほしいけれど、正社員を採用するほどの予算もないなど、スポット的に人材を欲していることがあります。

また、SaaSエンジニア自体も現在はフリーランスで活躍することも多く、そのような人材は優秀だけれども1つの企業には属さないというケースも多いのです。

このような双方の要望を絶妙にマッチングしてくれるのがhackshubです。

AIによる独自のマッチングシステムを導入しており、必要な要件を登録するとすぐさまベストなエンジニアを提示、利用すれば利用するほどAIに情報がタンクされていくため、より精度の高いSaaSエンジニア人材をピックアップすることができます。

採用したSaaSエンジニアに対する勤怠管理や請求書管理もhackshub上で簡単に行えます。

サービス利用料は完全成功報酬となり、稼働報酬の10%のみ。

どんなにシステムの機能を利用したとしてもこれ以上の費用は掛からないため、安心して利用することができます。

CODEAL

CODEALは、フリーランスエンジニアが約1万人登録している採用サイトで、基本的はリモートワークでエンジニアが働けることを条件としています。

現在掲載されている求人の51%が完全リモートワークの案件となっており、そのため居住地に縛られず全国のエンジニアの中から必要に応じたSaaSエンジニアを採用することができます。

CODEALでは求人掲載やサイトの利用は無料で利用でき、費用は候補者が見つかってから発生していくことになります。

細かい費用はサイト上では明記されていませんので、詳細はホームページから資料請求を行ってください。

候補者が見つかれば、CODEAL上で簡単にメッセージを送付でき、面接はビデオチャットで顔を見て行います。

そしてその場で契約開始日、役割、金額の確認を行い、同意が得られればその日のうちに契約締結が可能、こちらも業務委託という契約となります。

ダイレクトソーシング

ダイレクトソーシング社は、企業の採用担当に代わってダイレクトリクルーティングを行う、いわゆる代行業のサービスを提供しています。

ダイレクトリクルーティングが行えるサービスは日本にもいくつかありますが、いざSaaSエンジニアを採用したいと思っても、一体どのサービスを利用するのかを採用担当が判断するのは困難です。

そこで活躍するのが、ダイレクトソーシング社にいるプロのリクルーターです。

10以上のダイレクトリクルーティングサービスの中からSaaS企業に適した媒体を選択、採用要件に適した候補者を毎日検索し、個性に合わせた最適なスカウトメールを作成してくれます。

そして、そのままメール対応、電話での面談を行い、最適と判断されたSaaSエンジニアがいれば、そのまま企業システムの登録まで一連の作業をすべて行ってくれます。

ダイレクトソーシング社は分析機能にも長けており、採用活動を行った後は各パフォーマンスをリアルタイムで分析可能。

都度チューニングを行いながら最適なSaaSエンジニアの採用を目指してくれます。

費用は月額利用料のみとなっており、初期費用や成功報酬もありません。

詳しい金額はホームページより要問い合わせです。

ビズリーチ

CMでのおなじみのビズリーチですが、ビズリーチは「ハイクラス転職サイト」として展開されています。

登録者の15%は大学院卒、マネジメント経験者が26%、日常会話レベル以上の英語力を持つ人材が39%と、企業の採用担当にとっては嬉しい人材が揃っています。

ビズリーチの特徴は、登録会員の一部は有料で登録しているということです。

もちろん無料会員もいますが、無料会員と有料会員では、利用できる機能の幅が異なってくるため、より転職意思の強い人材が有料として登録していると見て良いでしょう。

また、ビズリーチには外資や日本の大手企業のヘッドハンターをはじめ、審査基準をクリアした2,900名以上のヘッドハンターが登録者の履歴をもとにスカウトを行います。

大手企業からのスカウティングが見込めるということで、スキルに自信のあるSaaSエンジニアが登録されている可能性も高いサイトです。

もちろん企業の求人広告を掲載し、そこへ求職者からコンタクトされることもあるため、多くの間口を持てる採用サイトとも言えます。

費用は月額のデータベース利用料金と、採用1人あたりに成果報酬が必要となります。

こちらも詳しい金額はホームページより要問い合わせです。

LAPRAS SCOUT

LAPRAS SCOUTはエンジニアに特化した採用サービスで、ネット上に公開されているエンジニアのプロフィールをもとに、企業にとって必要な技術力やビジネス力などをスコアリング、他にも個人の志向性や活動内容などパーソナルな情報まで収集し、自社サイト内でプロフィールを作成します。

特徴的なのは、この上記の作業をすべてAIが行うということでしょう。

そして、AIにより作成されたプロフィール情報をもとに企業が採用したい人材をチェックします。

チェックした人材はタレントプールと呼ばれるところにストックされ、該当人材が「転職」を検索するとアラートが上がるような仕組みになっています。

SaaSに興味があり転職を考えていたとしても、まだ顕在化していないエンジニアはたくさんいます。

LAPRAS SCOUTを使うことで、SaaSエンジニアの転職ニーズが高まったタイミングを逃すことなく、採用担当者がアプローチを行うことができるのです。

費用については、成功報酬はなく月額利用料のみで運用されています。

詳しい金額はホームページより要問い合わせです。

Wantedly Admin

「採用は共感で進化する」をコンセプトに、今までの求人のように年収や職歴などで判断するのではなく、仕事のやりがいや職場環境で企業と求職者をマッチングする採用サイトです。

特徴的なのは登録者の43%が20台、30%が30台と若い年齢層が登録しているという点にあります。

Wantedly Adminでは、若手優秀層にアプローチできることを強みとしています。

SaaSのように、これから新しくビジネスを展開いていく企業にとっては、このような若手層との相性は良い傾向にあります。

「仕事の中身」だけでなく、人として共感できるかどうかで判断できる新しい形の採用手法となっています。

費用については、成功報酬と初期費用はなく、利用できる内容に応じて月額44,000円、14,300円、18,700円(税込)のプランから選択することができます。

まとめ

優秀なSaaSエンジニアを獲得するのは難易度が高いですが、最適な採用サイトを活用しながらSaaSの魅力と自社の強みをしっかりアピールすることで、ベストな人材を獲得してください。

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