タレントマネジメントシステムを効果的に活用した成功事例を紹介!その秘訣とは?

タレントマネジメントシステムを効果的に活用した成功事例を紹介!その秘訣とは?

タレントマネジメントシステムを効果的に活用した成功事例を紹介!その秘訣とは?

タレントマネジメントシステムを効果的に活用した成功事例を紹介!その秘訣とは?

近年、日本の企業においても定着してきた「タレントマネジメント」という概念。

もともとはアメリカにおいて発展し、多くの成功事例を生み出してきた概念で、自社のタレント、つまりそれぞれの人材が持っている能力やスキルといったものを全体として把握し、人事に役立てるというものです。

日本は縦割りの部署編成になっていることが多く、それぞれの人材のタレントの把握は、各部署がそれぞれの観点においてバラバラに管理している歴史が長く続いてきました。紙ベースのデータが属人的に管理されている事例もよく耳にします。

しかし、近年ではタレントマネジメントシステムを導入することにより、自社の人材を俯瞰的に管理し、業績アップにつなげている企業も増えています。

そこで今回はタレントマネジメントシステムを効果的に活用することによってうまくいった企業の成功事例を紹介いたします。

成功の秘訣はどんなところにあるのか、事例を見てみましょう。

 

タレントマネジメントにおける成功とは?

その企業の課題を解決できたかどうかが重要

企業がタレントマネジメントシステムを導入する理由は、その課題によりさまざまです。

結果的にタレントマネジメント成功したかどうかを判断するポイントは、抱えていた課題をいかに解決できたかによります。

タレントマネジメントシステムを導入する企業にとっての課題の分野は多岐に渡りますが、例えば離職率の改善、人材戦略、評価制度の整備、それらに伴う人事部の作業工数の改善などが挙げられます。

以下、それぞれの課題ごとにタレントマネジメントにおいて実際に成功した企業の事例をご紹介いたします。

 

タレントマネジメントの成功事例

離職率改善

【株式会社ネオキャリアの事例】

使用ツール:jinjer

企業にとって最も頭を悩ませる課題の一つに、離職の問題があります。

特に人事部にとっては、苦労して採用した人材や優秀な人材が辞めてしまうのは、自らの評価にもかかわってくる頭の痛い事例です。

国内外にHR Techサービスを展開する企業、株式会社ネオキャリアではタレントマネジメントシステムの導入により、離職率を11.8%も低減させることに成功した事例があります。

タレントマネジメントシステムを導入する以前は、新卒社員300名全員との1on1面談を実施して、社員のコンディションの把握を図っていましたが、月に100時間以上かかるため、面談実施時からコンディションが変化してしまい、悪化する前に対応することができていませんでした。

タレントマネジメントシステムを活用するようになってからは、面談時間が削減され、コンディションをリアルタイムで把握できるので、悪化した社員のみに面談を実施して対応できるようになりました。

さらにこの事例では、人事部の工数の大幅な削減も見ることができます。

▼事例の詳細はこちら
https://hcm-jinjer.com/results/results-11949/

 

【元気な介護の事例】

使用ツール:カオナビ

人手不足が叫ばれる中でも、特に深刻なのが介護業界です。

介護の世界で急成長を遂げている株式会社元気な介護も、タレントマネジメントシステムを導入するまでは離職率の高さに悩まされていました。

しかし導入後、2016年に20.8%だった離職率がたったの1年で14.2%まで低下という目覚ましい成功事例を叩き出しました。

その事例の秘訣は現場の声を聞くことでした。

例えば400人の人材が持つ資格をタレントマネジメントシステムで一括把握しすることで的確な人材配置ができたり、きちんと評価されていると感じることで、現場で働く人たちのやりがいをより高めているという事例です。

▼事例の詳細はこちら
https://www.kaonavi.jp/showcase/gnk/

 

人材戦略に活用

【ライザップグループの事例】

使用ツール:Talent Palette(タレントパレット)

企業の規模が大きくなればなるほど、豊富な人材を抱えていると同時に、その人材すべての把握が難しくなってきます。

しかし、企業の成長にとって適材適所の人材配置は不可欠です。

グループ全体で7000人の従業員を抱えるライザップグループでは、タレントマネジメントシステムによって単なる経歴や属性だけを管理するのではなく、適性や満足度、モチベーションの変化までも見える化しました。

「この上司のもとで働いたら元気になった」など時系列で把握することで、個々の従業員が最もパフォーマンスを発揮する場所で活躍できるような人材戦略をとって成功した、素晴らしい事例です。

▼事例の詳細はこち

https://www.pa-consul.co.jp/TalentPalette/talentmanagementlab/single11.html

 

【セブンイレブンジャパンの事例】

使用ツール:HITO Talent

こちらも9000人を超える多くの社員の管理が必要だというセブンイレブンジャパン。

社員の数もさることながら、人事部門だけで4つものセクションに分かれているという大きな組織で、各種人事情報が「散在と分断」されていることが大きな課題の一つでした。

タレントマネジメントシステムの導入により、バラバラに管理されていた情報が一元管理できるようになり、それらを元に適正な異動や配置検討ができるようになったという事例です。

今後は「かわいい子には旅をさせよう」をスローガンに、タレントマネジメントシステムを活用したジョブローテーションで経営幹部の育成をしていきたいとのこと。

新たなる成功事例にも期待が高まりますね。

▼事例の詳細はこちら
https://rc.persol-group.co.jp/hito-talent/case/sej.html

 

評価制度の整備に活用

【株式会社スタイル・エッジの事例】

使用ツール:カオナビ

士業・師業の総合コンサルティング会社である株式会社スタイル・エッジでは、100人の社員の評価にタレントマネジメントシステムを活用しています。

クライアント先に常駐している社員が多いため、人事にとっては社員の増加に伴って従業員の顔と名前が一致しなくなることを懸念していました。

しかしタレントマネジメントシステムを導入することにより、顔写真とプロフィールをサクサクと表示できるように。

頑張っている社員の話を聞いたらすぐに人事部が顔と名前を一致させて把握し、評価に活かせるようになったという事例です。

▼事例の詳細はこちら
https://www.kaonavi.jp/showcase/stl/

 

【新生銀行の事例】

使用ツール:CYDAS

2017年のグループ会社統合を機に、タレントマネジメントシステムを導入した新生銀行。

人材情報の一元管理に乗り出しましたが、その際に課題となったのが、6000人もの人材を適材適所に配置するための「評価軸の統一」でした。

グループ会社とはいえ、もともと別会社としてバラバラに管理されていた人事情報でしたが、グループ本社で一括管理し、同じ評価軸のもとで評価できるようになりました

評価軸のぶれは特に従業員のモチベーションにかかわってきますから、人材が少ない会社にとっても、参考になる事例でしょう。

▼事例の詳細はこちら
https://www.cydas.com/service/casestudies/shinsei-bank/

 

人事の作業工数を削減

株式会社東京調剤センターの事例】

使用ツール:jinjer勤怠

株式会社東京調剤センターでは、勤怠管理をタイムカードによっておこなっていました。

毎月15拠点もある店舗のタイムカードを、離れた本社にすべて収集し、計算・処理するのですが、収集に時間がかかってしまい、たった4日間で勤怠処理から給与反映をおこなわなくてはならない月もあったそう。

タレントマネジメントシステムの導入により、エクセル手入力でおこなっていた勤怠入力が自動化され、勤怠の集計工数を90%削減することに成功したという驚くべき事例です。

この事例はタレントマネジメントシステムそのものの事例ではなく、勤怠の工数削減がメインテーマですが、勤怠情報を即座に共有できる仕組みを設けることは、各従業員の勤務状況・健康状態をリアルタイムに把握できることにつながります。

▼事例の詳細はこちら
https://hcm-jinjer.com/results/results-8535/

 

成功のために必要なこととは

タレントマネジメントでどんな課題を解決するかを明確化する

ここまでさまざまなタレントマネジメントの成功事例を見てきました。

タレントマネジメントの導入を成功させるためには、事例を見てお分かりのように、ただ闇雲にタレントマネジメントシステムを導入すればいいというものではありません。

自社がどんな課題を解決したいのかを明確化することが、成功事例の秘訣だと言えます。

上に挙げた事例は大きな会社が比較的多かったかと思いますが、中小企業においても「企業内総動員による人材不足の補完」「後継者育成」「社員のモチベーション維持」など各社特有の課題事例を抱えていることと思います。

どういった課題に対処するための取り組みなのか、明確にしておくと良いでしょう。

もちろん現時点では課題が無かったとしても、「この点を今よりも良くしたい」など目的を明確にしておくことは重要です。

 

常に目標を見失わずに運用する

これも成功事例の中で重要な点として挙がっていた点ですが、どの企業でも常に目標を見失わずに運用するということが、タレントマネジメント成功の秘訣です。

例えば最初に挙げた株式会社ネオキャリアの事例では、タレントマネジメントシステム導入直後は特に中途社員のアンケート回答率が低いという問題がありました。

1分もかからないアンケートに回答してもらえない理由は、「アンケート結果が開示されてしまうのでは?」という人材開発部への不信感だと分析しました。

そこで、まずはその不信感の払拭に努めたのです。

「離職率を改善する」という目標を見失わず、妥協せずにシステムが活かせる環境を整えたことで、回答率を66%から92%にまで高めることに成功しました。

その結果、アンケート結果が悪い人や回答していない人=退職懸念者への直接的なアプローチができ、当初の課題であった「離職率の改善」を見事に達成しています。

 

最適なツール選び

それでは実際にタレントマネジメントツールを選ぶときには、どのようなものを選ぶのが最適なのでしょうか。

事例を分析してみると3つのポイントが見えてきます。

 

1.必要十分な機能があること

まず重要なのは、自社の課題を解決するために必要十分な機能があるということです。

例えば運用が始まってからカスタマイズができない仕様に気づき、結局それを補うためにエクセルを使ったり、他のシステムと並行して使ったりするようでは本末転倒です。

 

2.使いやすいこと

視認性の良さ、操作画面の見やすさなど使いやすいことも重要です。

タレントマネジメントにおいては、日々そのシステムを専門に扱う人事部だけでなく、普段パソコンを使い慣れていないスタッフが自らの情報を入力するような場面もでてきます。

そのためマニュアルがなくても直観的に操作できるような使いやすさが求められる企業も少なくないでしょう。

また、事前にデモ環境で操作を試すことが出来る場合は、積極的に触ってみて、操作感を確かめておきましょう。

 

3.サポート体制が整っていること

システム導入時のサポートはもちろんですが、運用開始後もしっかりとサポートしてくれることが大切です。

システムの使い方に対する迅速な対応が得られるのか、データ分析など専門的なことにも相談に乗ってくれるのか、など自社に合ったサポート体制が組まれているかどうかチェックする必要があります。

 

使いやすいタレントマネジメントシステム

以上のように、タレントマネジメントシステムはさまざまな観点をもとに選ぶ必要があります。今回は多くの企業で導入されており、特におすすめのタレントマネジメントシステムを2つご紹介いたします。

 

jinjer人事

「jinjer(ジンジャー)人事」とは、人事データを一元管理するためのHRプラットフォーム「jinjer」の7サービスのうちの1サービスです。

「jinjer人事」はタレントマネジメント、組織、異動、履歴情報、報酬や福利厚生、教育研修などの人的資源における人事データを一元管理する人事管理システムです。

「jinjer人事」では、顔写真を見ながら従業員のあらゆるデータを管理することができます。

特長的なのは、カスタマーの声を元にして、新しい機能を随時開発、追加しているという点。

このように実際にタレントマネジメントシステムとして利用している人事部の声を取り入れているので、必要十分な機能があることは当然です。

また、管理者も従業員も使いやすいUIを目指しており、直観的な操作をすることができます。

jinjerシリーズ全体では約8000社に導入されているシステムなので、サポート体制も充実しており安心です。

 

Resily

「Resily(リシリー)」とは、企業の目標達成に向けた全社員のアプローチを一元的に可視化し、達成プランを改善していくためのクラウドOKRツールです。

OKRとは会社の目標とリンクした従業員の目標(Objective)を決め、それを計測可能な成果指標(Key Results)で管理すること。

タレントマネジメントという観点からは、特に「人事戦略」と「評価」の部分にフォーカスしたものと言えるでしょう。

また自分のアクションがどれだけ会社に貢献しているかという部分が可視化されるので、結果として「離職率の低下」にもつながります。

「Resily」がタレントマネジメントシステムとしての機能を十分に備えていることをお分かりいただけると思います。

OKRと聞くとますます難しいもののように感じるかもしれませんが、「Resily」のポイントは導入前の導入コンサルティング、社内への浸透コンサルティングまでをおこなっている点です。

システム導入前から導入後まで、常に並走してくれる充実したサポート体制は他にはあまり類を見ないものでしょう。

 

まとめ

数々の事例から、タレントマネジメントシステムをうまく活用して成功させるための秘訣は、自社の課題を把握し、その課題にあったツールを選ぶことと、課題解決というゴールを目指して、タレントマネジメントシステムのサポートサービスを利用しながら運用していくことが大切だと分かりました。

これからますます人材確保が難しくなると予想されますが、自社に眠っている限られたタレントをうまく管理し、成功事例を生み出していくためには、タレントマネジメントシステムの選び方が重要になってきます。

御社でもタレントマネジメントの成功事例をたくさん生み出せるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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