商品購入時や来店回数などに応じてポイントを発行する仕組みは、マーケティングにおいて定番の施策です。昔から使用されてきた紙のポイントカードやスタンプカード、クレジットカードからECサイトで購入時に付与されるポイントまで、さまざま形が存在します。顧客は「ポイントをいかに効率よく貯められるか」を重視している面もあるため、ポイント施策はマーケティングにおいて重要とされています。
本記事では、ポイントを管理できるシステムの仕組みやメリット、おすすめのポイント管理システムなどをご紹介します。
ポイント管理システムとは?
ポイント管理システムとは、小売店や飲食店などの実店舗やECサイトで商品を購入したときなどに付与されるポイントを管理できるシステムです。
管理システムでは、顧客ごとにポイントを効率的に管理することができます。また、どの顧客がどのようにポイントを貯めているのかを確認することで、「何が買われているのか」「来店頻度はどのくらいか」などがわかりやすくなるため、マーケティングにも役立つでしょう。
ポイント管理システムを導入するメリット
ここではポイント管理システム導入によるメリットをご紹介します。
会員獲得
ポイントの獲得方法は商品購入時だけでなく、来店時に付与される「来店ポイント」、ECサイト訪問時に付与される「ログインポイント」などがあります。
こうした細かいポイントを付与することで、顧客は「ポイントが貯まるからあの店(サイト)に行こう」と考えることが多くなります。そのため、会員獲得につながるでしょう。
また、ポイントが貯まることで次の販売促進にもつながります。
こうした細かいポイントも管理システムなら効率的に管理できます。
コミュニケーション手段の獲得
会員を獲得することで、メールやDMを通じたコミュニケーションが可能になります。
会員側もポイントの獲得によって店舗への興味が深まるため、自然とコミュニケーションが増える傾向にあります。
集客手段の獲得
通常のポイント発行以外にも、ポイントアップDAYやクーポン、新商品情報などと組み合わせることで、より会員の興味をひきやすくなるでしょう。
ポイントと組み合わせることでさまざまな集客手段を獲得できます。
おすすめポイント管理システム7選
ここではおすすめポイント管理システムを7つご紹介します。
Square ギフト
Squareギフトカードは、月額・初期費用0円で始められるギフトカードサービスです。
ギフトカードを好きなタイミングで贈ったり・贈られたりすることで、顧客の家族や友人に店舗を知ってもらう機会を得られます。
新規顧客を獲得したい店舗に向いているシステムです。
Squareギフトカードの特徴
・クリック数回の操作で始めることができる
・オンラインと店舗でeギフトカードを販売できる
・Squareアカウントから残高を確認できる
・無料でも作成することができる
・1枚150円~で事業名をギフトカードに入れることができる
Square社は、他にPOSレジやキャッシュレス端末なども提供しているため、Squareのアカウントがあればすべてのサービスを利用できる点も特長です。
ECサイトのみならず飲食店や美容室などの実店舗でも、POSレジと連携することで簡単にギフトの作成・送付が可能です。
CROSS POINT(クロスポイント)
CROSS POINTは、ポイントと顧客情報を一元管理できるサービスです。
ポイント情報と顧客情報が統合されているため、実店舗とECサイトどちらでもポイントを使うことができます。
CROSS POINTの特徴
・実店舗とECサイトでポイントを共有することができる
・POSシステムと連携させることができる
・独自アプリで顧客との接点を強化することができる
さらに独自のアプリを提供しており、スマートフォンをポイントカードや会員証として使用できるため、顧客側も導入しやすい点が特長です。
NPSポイントカードシステム
NPSポイントカードシステムは、クレジット端末をポイント端末として利用可能なサービスです。ポイントの管理をクラウドで行っているため、導入コストが安く迅速にサービスを始めることができます。
NPSポイントカードシステムの特徴
・クラウド型のポイントカードシステムを提供している
・クラウド型のためどこからでもアクセスすることができる
・ダイレクトマーケティングによる販売促進を図ることができる
・クレジット端末をポイント端末として利用することができる
また、クラウド型のため、ポイントアップキャンペーンなど全店一括で行いたいキャンペーンも、サーバー側で一括処理することで設定できます。
PointInfinity(ポイントインフィニティ)
PointInfinityは、業種問わずに導入が可能な管理システムです。1つのシステムで複数のポイント(ブランド)管理が可能なため、本社と支店を多く持つ規模の大きな組織にも向いています。
PointInfinityの特徴
・規模の大きい組織でも一括で管理することができる
・高度なセキュリティ環境を提供している
・ポイント活用したキャンペーンを打ち出すことができる
ポイントの付与や残高の参照、交換などをオンラインでリアルタイム処理することで、ポイント取引の活性化が期待できます。
また、CRMシステムと連携することで顧客管理もしやすくなります。
dodo point(ドドポイント)
dodo pointは、タブレットに携帯電話番号を入力するだけでポイント付与が可能なクラウド型ポイントシステムです。
dodo pointの特徴
・シンプルな機能で簡単に使うことができる
・タブレットに携帯番号を入力するだけで操作することができる
・カード、スマートフォン、アプリなどを使わず利用することができる
顧客側がカードやスマートフォン、アプリなどを持たなくてもポイントを貯めることができます。店頭に置かれたタブレットに携帯電話番号を入力してもらうだけなので、顧客側の負担も少なく利用できます。
来店日時や回数、購入金額、購入内訳などをチェックでき、顧客との距離をより親密にできることが期待できるシステムです。
PointArtist(ポイントアーティスト)
PointArtistは店頭のPOSレジ、スマホアプリ、ECサイト、メルマガなどさまざまなデバイスから利用が可能なポイント管理システムです。
PointArtistの特徴
・多様な業種・業態で利用することができる
・顧客アプローチをサポートすることができる
・さまざまなデバイスに対応することできる
ポイントを使ったさまざまプロモーションも可能なため、売上拡大に貢献が期待できます。
Zeetle(ジートル)
Zeetleはスマートフォンに特化したサービスです。
Zeetleの特徴
・口コミから新規顧客獲得を期待することができる
・見える化によって課題がわかりやすくなっている
顧客は店舗にある端末にタッチするだけで会員登録を完了させられるので、新規顧客獲得が期待できます。
さらに顧客は口コミとともに会員カードを拡散できるため、会員の拡大も期待できるでしょう。
ポイント管理システムの選び方
ポイント管理システムを選ぶ際には以下の点をチェックしましょう。
使いやすさ
システムの使いやすさは重要です。使いやすくないと社内でなかなか浸透せず、業務効率化などにつながらない可能性があります。
必要な機能が揃っているか
自社に必要な機能が揃っているかチェックしましょう。機能が多いシステムは魅力的ですが、自社に必要な機能が搭載されていないと意味がありません。
資料請求などを行い、どんな機能があるのかを確認しておきましょう。
自社の業界に合っているか・実績があるか
自社の業界で使われている実績があるかチェックしましょう。管理システムはそれぞれ適した業界があるため、自社の業界で使われているシステムかどうかは重要なポイントです。
まとめ
ポイント管理システムは、顧客獲得や販売促進など、自社にとってさまざまなメリットがあるシステムです。導入時にはコストや機能などをじっくり検討し、効率的なポイント施策を行いましょう。