職場や店舗などでの感染防止対策を迫られるなか、非接触型体温計の需要が高い状況が続いています。
非接触型体温計は、被験者に接することなく効率的に検温ができるツールで、最近ではさまざまな機種が展開されています。
「初期費用を抑えたい」「一時的に導入したい」などの理由で、レンタル(リース)を検討しているケースもあるでしょう。
そこで今回は、非接触型体温計を比較する際のポイントから、レンタル(リース)もできるおすすめの非接触型体温計をご紹介します。
感染拡大の対策として継続的な体温管理が必要
感染拡大による混乱のなかでも事業継続をするために、感染を最小限に留める施策が求められています。
その対策のひとつとして、施設や店舗、オフィスを出入りする人の体温管理があります。
検温作業においては、感染リスクへの配慮やスムーズに検温するための工夫が大切なため、非接触型体温計の導入が有効です。
非接触型体温計を導入する方法は主に3つ
非接触型体温計の導入には、主に3つの方法があります。
それぞれの特徴や適したケースを紹介していきます。
レンタル・リース
購入せず一定期間レンタル(リース)する方法で導入すれば、非接触型体温計を利用したい期間のみ手元に置くことができます。
初期導入費用を抑えることもできますし、万が一運用中にミスマッチを感じたとしても返却して別の非接触型体温計をレンタル(リース)することも可能です。
レンタル(リース)での導入は、下記のようなケースに適しています。
- 非接触型体温計をとりいそぎ導入したい
- ケース・バイ・ケースで柔軟に非接触型体温計の機種を検討したい
- 購入前に一定期間試運用したい
言葉の使い分けとして、一般的には「レンタル=一時利用」「リース=中長期利用」と区分けされ、レンタル(リース)を利用する場合は、自分たちに合った契約期間のプランがあるかを事前に確認する必要があります。
レンタル(リース)のプランは期間が長くなるほど割安に設定されていることが多いですが、あまりに長期でのレンタル(リース)はトータルの費用が大きくなることがデメリットです。
一括購入
一括で非接触型体温計を購入する場合、価格帯は幅広いものの相場は50万円前後と高額になっています。
非接触型体温計の本体代金だけでなく周辺機器にも費用がかかるため、まとまった初期費用が必要です。
一度購入するとレンタル(リース)のように返却・機種変更をすることはできないため、慎重に選定しなければなりません。
しっかりと導入事例や機能を確認できている場合や、国からの補助金などを非接触型体温計の導入に活用できそうな場合には、一括購入がおすすめです。
分割購入
月額など分割払いで非接触型体温計を購入する方法は、一括購入よりはやや割高になるものの、初期費用が少なめに抑えられるメリットがあります。
分割の回数は購入元によって異なりますが、高額な非接触型体温計では数年にわたることが多いでしょう。
当然ですが、途中で不要になった場合でも、レンタル(リース)のように返却はできない点には注意が必要です。
非接触型体温計を比較する際のポイント
非接触型体温計を比較検討する際には、自社の目的に応じて購入方法やタイプに着目することが大切です。
購入方法をレンタル・リース・購入から検討する
機能面で非接触型体温計を比較する前に、分割購入やレンタル(リース)など、自分たちに適した導入方法に対応しているかを確認しましょう。
レンタル(リース)や一括・分割購入のいずれで導入するかで、機種もある程度絞り込まれます。
- 導入時期
- 予算
- 利用期間の見通し
- 使用するシーンの変化
- 担当者の知識
このような点から、最適な非接触型体温計の導入方法を判断しましょう。
最適な非接触型体温計のタイプを考える
非接触型体温計には導入方法だけでなく、製品にも複数のタイプがあるので、レンタル(リース)や購入する際は自社の導入用途に合ったタイプを選びましょう。
ここでは主要な非接触型体温計の3タイプをご紹介します。
ハンディタイプの非接触型体温計
ハンディタイプは測定者が手に持って計測する小型の非接触型体温計で、1名ずつ額や手首などに近づけて計測します。
単独で手軽に使用できることがメリットですが、計測ポイントによって結果が異なる場合があるので、精度を重視する場合はおすすめできません。
また、検温の担当者を用意したり、検温の順番を待ってもらったりする必要があるため、手間や人員の確保、感染リスクなど懸念点が多くあります。
ハンディタイプの非接触型体温計は、小規模の店舗で入り口に常に人がいるような飲食店などには向いているでしょう。
タブレットタイプの非接触型体温計
タブレットタイプは、カメラとディスプレイが一体になっている非接触型体温計です。
カメラの前に立つとその場で計測結果をディスプレイに表示し、被験者自ら確認できます。1名ずつ計測を待ってもらう必要はありますが、異常があった場合は自動でアラートで知らせてくれるため、入り口に常に人がいない店舗などでの感染防止対策に有効でしょう。
顔認証機能やマスク未着用の検知機能がついているものが多いことも特徴です。
設置する場合は、入場口で必ず計測してもらえるように環境を整えることが大切です。
ガンタイプの非接触型体温計
ガンタイプは、防犯カメラのように計測カメラを設置し、ディスプレイに結果を出力する非接触型体温計です。
一定の距離にいる人を一度に複数名、動いている状態で検温できることが特徴です。
こちらも顔認証機能を搭載しているものが多く、発熱している人物の特定が効率的になります。
数十人をスピーディーに計測する必要がある施設やイベント会社、商業施設などにおすすめです。
同時に計測できる人数は機種によって異なりますが、10名以上計測できる製品が多く存在します。
ただし、設置や設定が難しい場合があるので、導入の際は設置サポートや不具合時のサポート体制が整っているものを選ぶと安心です。
おすすめの非接触型体温計8選
レンタル(リース)できるものを含めて、おすすめの非接触型体温計を紹介します。
レンタル(リース)ではなく購入で考えたいという方も、両方のメリットを踏まえて導入の参考にお役立てください。
ブライトコンサルティング株式会社のサーモカメラ
ブライトコンサルティング株式会社のサーモカメラは、同時に20人の動きを止めることなく効率的に検温できる非接触型体温計で、レンタルも可能です。
2〜3m離れた場所からでもAIで顔を認識し、発熱者を検知するとスマホアプリへアラートを送信します。
外部PCの必要がなく電源があればすぐに設置可能で、簡単に利用を開始することができます。
レンタルの場合はモニター・モニター台がセットに含まれているので、追加で必要な機器もありません。
さらにレンタルプランを契約すると、契約期間を含まない最初の1週間は無料お試し期間になり、設置や動作確認の期間として活用できます。
機材トラブル時の迅速な対応や設置代行サービスもあり、非接触型体温計の知識や設置方法に自信がない方も安心して利用できます。
▼特徴まとめ
- タイプ:ガンタイプ
- 費用体系:一括購入またはレンタル(料金要問い合わせ)
- 測定距離:1.5〜3m推奨
- 誤差:±0.5℃
- 検知可能人数:最大20人同時
- AIの有無:〇
- 保守サポート:先出しセンドバック(15時までの連絡で当日発送)/設置代行サービス
https://growth-link.net/link.php?i=pgo90f6csk5h&m=5dad6df7af8aa【お問合せはこちら】
ブライトコンサルティング株式会社
Smart&Securityのサーモカメラ
Smart&Securityのサーモカメラは、最新のAI顔認証機能を搭載したタブレット型の非接触型体温計です。
10,000の温度点から測定し、顔認証だけでなく体温予測にもAI技術を使用して精度を高めている点が特徴です。
1.2m以内で測定可能で、マスク未着用者も検知します。
レンタル(リース)はありませんが、初期費用実質0円で導入でき、月額利用料の中に発送から初期設定、修理などのサポートが含まれています。
プランによって顔認証の登録人数やログの保存期間が違うので、用途に適しているか注意しましょう。
▼特徴まとめ
- タイプ:タブレットタイプ
- 費用体系:分割購入(初期費用実質0円+月額利用料)
– Basicプラン:月額利用料 10,780円
– Professionalプラン:月額利用料 14,080円 - 測定距離:〜1.2m
- 誤差:誤差:±0.4℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:初回訪問セットサポート/訪問保障サポート
【お問合せ・お見積もりはこちら】https://growth-link.net/link.php?i=pgm5t0grxnn7&m=5dad6df7af8aa
Smart&Security
PLEN Cube 健康チェック版
PLEN Cube 健康チェック版は、自動で非接触の検温と音声による問診ができ、タブレットなどに接続して出力することもできる非接触型体温計です。
標準サービスでは300人の顔写真付き被験者リストを自動作成してクラウド上に登録でき、平熱との乖離を記録することで感染予防の効果を高めます。
健康情報は設置場所のネットワーク上でタブレットなどから閲覧することが可能で、学校や職場の健康チェックに適しています。
▼特徴まとめ
- タイプ:ガンタイプ
- 費用体系:一括購入+月額サービス料
– 本体購入価格:168,300円〜
– サービス料:月額 5,500円 - 測定距離:〜0.6m
- 誤差:±0.1〜0.3℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:ハードウェア保証12ヶ月
https://tr.bizmotion.jp/ad/p/r?_site=245&_article=110&_link=276&_image=329【お問合せ・お見積もりはこちら】
PLEN Cube(プレンキューブ) 健康チェック版
X Thermo Pro
X Thermo Proは、カメラの前に立って0.2秒での高速測定・高精度の検温が可能なタブレットタイプの非接触型体温計です。
マスク着用時の顔認証・マスク未着用を知らせる機能もあり、スタンドに付属のディスペンサーにアルコールを充填して手指の消毒もできます。
12万人までのデータ登録と勤怠管理もできるため、大規模なオフィスなどには特におすすめです。
10台以上購入を検討している場合、7日間デモ機のレンタルがあるので問い合わせてみましょう。
▼特徴まとめ
- タイプ:タブレットタイプ
- 費用体系:一括購入
– 購入価格:138,000円 - 測定距離:?
- 誤差:±0.2℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:?
TiSens
コンセントにつなぐだけの簡単設置で、マスクをしたまま自動で検温ができるタブレット型の非接触型体温計です。
マスク検知機能やセンサー式のアルコールスプレーで手指消毒も可能で、無人で感染防止対策ができます。
ヘルスケアアプリと連携して、PCやタブレットから記録を閲覧することも可能です。
レンタル(リース)ではありませんが、最大60日まで、商品を試してから後払いが手数料無料となっています。
▼特徴まとめ
- タイプ:タブレットタイプ
- 費用体系:一括購入
– 購入価格:14,080円(限定2000社) - 測定距離:?
- 誤差:±0.3℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:送料無料
iFace Scanner
iFaceScannerスタンドタイプは、マスク着用時でもAI顔認証・非接触の検温が可能なタブレットタイプの非接触型体温計で、レンタル(リース)が可能です。
体温検知などの基本機能は本体単独でおこなえますが、PC(OS:Windows10)上で管理ソフトウェアSmartPassを利用することで、AI顔認証を用いて検温データを既存の出退勤管理と20,000人まで同期できます。
レンタル(リース)は、1週間以下から数ヶ月まで幅広く利用可能です。
年間保証に加入すると、リモートサポート対応のほか、不具合があった場合1年間に2回まで不具合品を新品に無償で交換してくれます。
▼特徴まとめ
- タイプ:タブレットタイプ
- 費用体系:レンタル(リース) or 一括購入
– レンタル価格:月額 17,600円(6ヶ月の場合)など
– 購入価格:481,800円 - 測定距離:0.5m推奨
- 誤差:±0.5 ℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:年間保守 55,000円(電話サポート+ハード補償)
FACERMO
FACERMOは、マスクや眼鏡着用をしたままでも検出精度が99.9%以上、業界最速の0.2秒でAI顔認識が可能なタブレットタイプの非接触体温計です。
スピーディーな検温が可能なため、人数の多い場合も入り口の混雑を緩和します。
検温データとともに勤怠管理データもリアルタイムで出力でき、3万人のデータベースを自動で保存可能です。
拡張機能を使って、IDカード、指紋認証などの周辺機器とも連携できます。
導入後の設定変更などをリモートでサポートするサービスもあるので、運用しながら細かい設定の調整を依頼できます。
▼特徴まとめ
- タイプ:タブレットタイプ
- 費用体系:一括購入
– 購入価格:437,800円 - 測定距離:0.5〜1.5m
- 誤差:±0.3℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:リモートサポート 月額3,300円
非接触対応チェッカー サーモビューワー
非接触対応チェッカー サーモビューワーは、額
を近づけると約0.5秒で体温をセルフチェックできる非接触体温計です。
付属のディスプレイは検温の仕方やPR動画などを配信するためのもので、体温の表示や高温の場合のアラートは本体に出力されるタイプです。
カウンターやデスクに置くだけで簡単に使用が開始でき、小規模な施設でシンプルな非接触体温計をお探しの場合はおすすめです。
▼特徴まとめ
- タイプ:ディスプレイなし(置き型)
- 費用体系:一括購入
– 購入価格:49,800円 - 測定距離:5〜10cm
- 誤差:±0.2℃
- 検知可能人数:1人
- AIの有無:〇
- 保障やサポート:?
まとめ
非接触型体温計の導入を検討している方に向けて、導入方法やレンタル(リース)も可能な非接触型体温計をご紹介しました。
レンタル(リース)は先の見えない情勢のなか、感染防止対策が急務の企業や施設、店舗などにおすすめできる導入方法です。
レンタル(リース)での導入も選択肢に入れて、用途に適したタイプの非接触型体温計を比較してみてください。