【導入事例】サーモカメラを活用している企業・施設をご紹介

【導入事例】サーモカメラを活用している企業・施設をご紹介

【導入事例】サーモカメラを活用している企業・施設をご紹介

【導入事例】サーモカメラを活用している企業・施設をご紹介

感染拡大の対策として、多くの事業者がサーモカメラの導入をはじめています。

一般的に防犯カメラやテレビ番組の温度表示映像などで使用されていたサーモカメラですが、感染症の拡大にともない、検温機能の面で注目を集めています。

企業として導入する際、稟議を通すためには「温度の計測に便利なカメラです」「他社も導入しているようです」などの具体案のないプレゼンテーションでは、説得力に欠けてしまいます。

そのため、導入を検討するにあたって、サーモカメラの温度の計測の仕組みや、具体的な導入例、各社の製品の違いなどはおさえておきたいものです。

ここではサーモカメラの特徴をはじめ、導入した企業の例、導入後のメリットやおすすめのサーモカメラなどを紹介していきますので、サーモカメラを導入する際の参考にしてください。

サーモグラフィカメラ、サーモカメラ、サーマルカメラなどさまざまな呼び方がありますが、今回は「サーモカメラ」で統一してご紹介します。

※製品の紹介部分のみ、一部「サーマルカメラ」を使用しています。

サーモカメラの導入でなにが変わる?

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「検温ができる」といわれているサーモカメラですが、具体的にどういう仕組みで温度を計測しているのでしょうか。

サーモカメラは「遠赤外線」という目に見えない光の強弱をセンサーで検知して、物体の表面温度を計測するカメラです。

温度のある人や物体はすべて遠赤外線を発しており、温度が高いほど遠赤外線の光が強くなる特徴があるため、光の強弱を検知することで体表温度を計測します。

この点において、直接肌に触れて温度を測る温度計などの検温器具とは、仕組みが根本的に違います。

さらに、サーモグラフィ映像により、体表温度の見える化が実現する点もポイントです。

サーモカメラのセンサーで検知した遠赤外線の強弱を視覚化している映像が「サーモグラフィ」で、バラエティ番組などで目にする温度表示映像はこの仕組みになります。

遠赤外線をセンサーで計測した温度に画像処理で色を付けて表示しているため、複数人の体表温度がひと目で把握できます。

このような特徴から、サーモカメラの導入をおこなうことで、来店者を1人ずつ検温する手間が省けるため、人的コストの削減、対面対応のリスク回避が期待できるでしょう。

また、混雑時でも体表温度が高い人を検出しやすくなるなど、新型コロナウイルス感染防止への大きな効果が見込まれます。

実際にサーモカメラを導入し、その効果やメリットを実感している企業も多くありますので、導入事例や企業の声、利用者の声などを詳しく見ていきましょう。

サーモカメラの検温は「体表温度」の測定であり、医療用の体温計で測定する「体温」ではありません。

あくまでも「体表温度を参考に、発熱の可能性がある人物を発見しやすくするカメラ」であることをご理解のうえでご活用ください。

 

サーモカメラを導入した企業の事例

companies-and-facilities-that-utilize-thermo-cameras-3(引用:https://www.japancv.co.jp/news/1466/)

イオン株式会社は、都市部の店舗やイオンシネマを中心にAI温度検知ソリューション「SenseThunder」というサーモカメラを約2,000台導入しています。(2020年8月時点)

このサーモカメラの導入により、1店舗あたり、従業員のみでも約500名が短時間に集中して入館する条件の中で、正確でスピーディな温度測定の実施が可能になりました

サーモカメラの導入が、来店客と従業員の温度計測の効率が飛躍的に上がり、安心して入館できる環境の実現につながった事例だといえるでしょう。

同社は、温度測定だけでなく、サーモカメラの顔認証システムなども利用し、従業員のセキュリティチェックや勤怠管理にも活用を広げていく予定です。

 

サーモカメラを導入したイベント会場の事例

companies-and-facilities-that-utilize-thermo-cameras-4(引用:https://www.nh-system.co.jp/thermal/thermal_ex.html)

株式会社ラウンド・アバウトの大阪公演イベントでは、サーモカメラをレンタルで導入し、徹底した検温体制を実現しました。

5,000人規模の大型イベントの開催にともない、高精度で厳重な検温管理を求めたことと、多数の来場者を見込み同時に大勢を検温する機器が必要になり、サーモカメラを導入した事例です。

真夏の完全屋外での検温が必要となり、「サーモカメラの精度を落とさずに、どう設置すればよいか」をレンタル元の会社と相談し、大型テントを使用・換気を徹底して検温をおこないました

またエラーで検温が止まってしまうケースを想定し、エンジニア常駐のレンタルサービスも導入する際につけ加えました

実際に、会場でエラーが発生しましたが、エンジニアによって即座に対応ができたのです。

サーモカメラを導入し徹底した検温体制に対して、イベント参加者や各種メディアからは肯定的な意見が多数寄せられました。

また、イベントから2週間以上経過した後もイベントからの発熱者の報告がなかったことから、サーモカメラ導入にメリットを感じたようです

イベント開催にあわせ10日間の短期レンタルを導入しており、サーモカメラ5台・周辺機器・エンジニア常駐などのレンタルサービスとともにノートPCの購入もおこなった合計費用は1,867,000円(税抜)とのことです。

 

サーモカメラを導入したミュージアムの事例

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(引用:https://covid-19.teamlab.art/borderlesstokyo/jp/)

感染症の影響により、美術館や博物館でもさまざまな感染症対策がおこなわれました。

森ビル株式会社とチームラボが運営する「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」(以下、チームラボボーダレス)は、2020年8月6日から9日までの4日間で645名を対象に「新型コロナウイルス感染症対策に関する意識調査」を実施しました。

チームラボボーダレスの感染症対策において、サーモカメラによる検温の取り組みも高く評価されています。

サーモカメラの設置を含むさまざまな感染対策をおこなった結果「88%の来館者が、安心してすごせた」と回答しました

また「安心につながった感染症対策」として、サーモカメラによる検温は、滞在人数制限、手指消毒、日時指定チケットに次いで4位に入っており、感染症対策への関心の高さがうかがえます。

 

サーモカメラを導入したスポーツジムの事例

長野県のMAXスポーツクラブでは、サーモカメラを導入して受付横に設置しています。

スポーツジムは密閉空間のため、換気や除菌などの感染症対策を講じて安心して運動できる環境づくりに取り組んでいます。

そしてさらなる対策として、サーモカメラの導入をおこないました。

利用者にもわかりやすく、POPでサーモカメラの使用案内を設置するなどの工夫をおこなった結果、快く協力してもらえたようです。

来店者自身で簡単に体温測定ができるサーモカメラの導入により「今まで以上に安心してジムに通えるようになった」という利用者の声もありました。

 

おすすめしたいサーモカメラ5選

ここではサーモカメラを導入を検討する際に、おすすめしたいサーモカメラ5つについて、特徴や費用、他社ツールと違う点などをご紹介します。

 

ブライトコンサルティング株式会社のサーモカメラ

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ブライトコンサルティング株式会社のサーモカメラは、カメラとディスプレイが分離している非接触型体温計です。

最大20名までの体温検知が可能で、カメラの電源をONにするだけで測定が可能です。

発熱者を検知すると専用アプリへアラートが通知され、アプリでデータを即時確認することができるのが特徴です。

離れた場所でも、専用アプリでアラートやデータの確認ができるのは大きなメリットといえるでしょう。

PCを必要とせず電源とモニターがあればすぐに使用でき、単月、3ヵ月、6ヵ月のレンタルプランは本体/モニター/モニター台がセットになっているため、電源の確保だけで簡単にはじめることができます

レンタルプランを契約した場合、契約期間を含まない最初の1週間は無料貸出期間となり、設置の準備や動作確認に充てることができます

ブライトコンサルティング株式会社のサーモカメラの特徴

  • 費用体系:一括購入またはレンタル(料金要問い合わせ)
  • 測定距離推奨1.5m~3m
  • 検知可能人数:最大20人同時
  • AIの有無:〇
  • 保障やサポート:
    先出しセンドバック(15時までの連絡で当日発送)
    設置代行サービス:別途見積り
  • 通知機能:スマホ専用アプリで通知

https://growth-link.net/link.php?i=pgo90f6csk5h&m=5dad6df7af8aaお問合せはこちら】
ブライトコンサルティング株式会社

 

日本ホールシステム株式会社のサーモカメラ

日本ホールシステム株式会社のサーモカメラは、サーマルカメラ型、タブレット型などさまざまな種類のサーモカメラを取り揃えているのが特徴です。

サーマルカメラ型は一括検温ができるため、一度に多数の人を検温したいイベント会場、病院、公共施設などの導入に向いています

店舗やセミナー会場など、1人1人の検温をおこないたい小規模~中規模の施設は、タブレット型が導入されているようです。

株式会社ラウンド・アバウトの大阪公演イベントで使用されていたサーモカメラもこの会社のものです。

イベントでの導入事例から、真夏や野外などの過酷な環境での設置について、相談もできる会社であることが伺えます。

日本ホールシステム株式会社のサーモカメラの特徴

  • 費用体系:
    ▼サーマルカメラ|ロー・ミドル
    短期レンタル:52,800円~/10日間
    月額レンタル:60,500円~/月 ※6ヵ月契約、半年更新
    購入プラン:413,952円 ※メディア割価格。適応条件あり▼額検温タブレット|スタンダードモデル
    端末価格:233,200円
    卓上金具:16,500円
    地上スタンド金具:27,500円
  • 測定距離
    ▼サーマルカメラ
    温度測定精度:±0.3℃(黒体使用)▼額検温タブレット
    温度測定精度:±0.5℃
  • 保障やサポート:
    *機材設置・PC設定などの依頼・アフターメンテナンス:別途見積り
    *購入時メーカー保証付き

 

株式会社NSSのサーモカメラ

株式会社NSSのサーモカメラは、サーマルカメラ型やタッチパネル型などの種類を取り揃えているのが特徴です。

長野県のMAXスポーツクラブでは、この会社のタッチパネル型サーモカメラを導入しています。

オプションのサーマルプリンター(別売)で測定証明書の発行も可能なため、あわせて導入すれば、配置人員の削減や、何度も測定しなおすなどの手間を減らすことができます。

株式会社NSSのサーモカメラの特徴

  • 費用体系:
    ▼サーマルカメラ|ドームタイプ
    参考価格:877,800円▼アクセスコントロール&サーマルAIカメラ|タッチパネル型
    参考価格:184,800円~
    卓上スタンド:26,400円
    ポールスタンド:35,200円
    ※すべて税込価格
  • 測定距離
    ▼サーマルカメラ|ドームタイプ
    温度測定精度:±0.5℃
    測定距離:1~3m▼アクセスコントロール&サーマルAIカメラ|タッチパネル型
    温度測定精度:±0.5℃
    認証距離:0.3~1.8m
  • 保障やサポート:
    *サーマルプリンター(別売):88,000円(税込)
    *ノータッチ式ディスペンサー(別売):オープン価格

 

Smart&Securityのサーモカメラ

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Smart&Securityのサーモカメラは、ディスプレイ型のAI温度検知ソリューションです。

赤外線サーモグラフィーカメラと最新のAI顔認証デバイスを使用し、マスク着用などのマナーチェックや発熱状態にある人の特定と入室制限などが、簡単かつ自動で可能になります

イオン株式会社の導入事例で紹介したディスプレイ型サーモカメラと同機種で、サーモカメラ本体+初回設置+故障対応が月額利用料9,800円(税抜)で導入ができます。

導入する際の設置・設置は専門のプロスタッフにすべておまかせできるため、設置や設定に不安のある方も安心です。

故障対応が月額利用料に含まれているのも大きなメリットです。

Smart&Securityのサーモカメラの特徴

  • 費用体系:
    Basicプラン:10,780円/月
    Professionalプラン:14,080円/月
    ※すべて税込価格
  • 温度測定精度:±0.4℃
  • 認証距離:~1.2m
  • 保障やサポート:
    *初期費用無料・配送料無料・設定サポート無料、訪問保守サポート付き
    *故障時対応費用0円(物損の場合も0円)


【お問合せ・お見積もりはこちら】https://growth-link.net/link.php?i=pgm5t0grxnn7&m=5dad6df7af8aa
Smart&Security

 

PLEN Cube 健康チェック版のサーモカメラ

plencube

PLEN Cube(プレンキューブ) 健康チェック版は、「キューブ」=四角の箱のような形のサーモカメラです。

非接触での検温と自動問診による健康状態のチェックができるのが特徴です。

サーモカメラ単体で自立するため、デスクの上やオフィスの入り口、レジ横などのちょっとしたスペースに置くだけで、スタンド不要で簡単に導入できます。

PLEN Cubeの前に立つだけで音声による問診や検温ができ、異常がみられる場合はその場でPLEN Cubeが検査勧告通知をしてくれます

小規模~中規模の店舗での健康チェックや、オフィス通勤者の入出時の健康管理などに活躍するでしょう。

PLEN Cubeのサーモカメラの特徴

  • 費用体系:
    *本体代金:168,300円〜(一括購入)
    *サービス利用料:5,500円/月
    ※すべて税込価格
  • 温度測定精度:±0.5℃
  • 保障やサポート:
    *毎日検温する際、平熱との乖離を記録
    *顔写真付き被験者リストを自動作成
    *管理システムとの接続(応相談)
    *外部スピーカー、データ閲覧用タブレット(別売)

https://tr.bizmotion.jp/ad/p/r?_site=245&_article=110&_link=276&_image=329お問合せ・お見積もりはこちら】
PLEN Cube(プレンキューブ) 健康チェック版

 

まとめ

サーモカメラの検温の仕組みをはじめ、導入した企業の例、導入後のメリットやおすすめのサーモカメラなどを紹介してきました。

導入した主な企業を例として挙げましたが、量販店や美術館にイベント、スポーツジムなど、業種は多岐にわたります

それぞれの業種によって課題や導入のコツがあることも、見えてきたのではないかと思います。

各会社のサーモカメラは、それぞれ異なった特徴があります。

大人数の検温が必要な場合、従業員や来院者など個別の詳細なデータが必要な場合、店舗入り口で利用者に検温をおこなってもらう場合など、活用方法をしっかりと策定してサーモカメラの導入を検討すれば、利用者の安心感につながっていくことでしょう。

みなさんの企業に適したサーモカメラを選び、感染対策の一環としてサーモカメラを活用してみてはいかがでしょうか。

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