営業人材やノウハウの不足から、「テレアポやDM送付などのアプローチに時間を割くことが難しい」という課題を抱える企業におすすめなのが、アポ代行サービスの利用です。
この記事では、アポ代行サービスをその手法別に比較・解説していくとともに、コストを抑えつつ営業を効率化したいという企業におすすめの営業支援ツールについてもご紹介していきたいと思います。
アポ代行サービスで顧客を獲得する方法
見込み客作りやアプローチを代行し、新規開拓営業を専門的にサポートしてくれるアポ代行サービスですが、アポ代行とひとことで言ってもその手法はさまざまで、自社が扱う商材やアポ獲得の目的に合致するサービスを選択することが重要です。
まずは、アポ代行サービスの具体的な種類を見ていきましょう。
テレアポ代行
まず、アポ代行サービスの最も代表的なものにテレアポ代行があります。
リストに1件ずつ架電を行ってアポ獲得を目指すものから、トークスクリプトの作成や営業リストの作成まで請け負ってくれるものまで、そのサービス内容は各社で多様です。
テレアポで新規顧客を開拓したい、テレアポを導入したいが人員に余裕がない、架電に要する時間を削減し、効率的に営業を行いたいという企業に多く活用されているアポ代行の手法と言えるでしょう。
ダイレクトメール(DM)
紙媒体のDMやメールDMなどの送付作業を代行してくれるアポ代行サービスもあります。
紙媒体のDM送付を代行するサービスは、チラシの作成・印刷から発送先リストの作成、チラシ封入・発送業務などを、メールDM送信の代行サービスは見込み客リストやメール文面の作成、メール送信などの業務を請け負っており、中にはDM送付後の追客営業まで代行してくれるサービスもあります。
テレアポと違って、相手の都合の良いタイミングで目を通してもらえる可能性が高いDMですが、開封されずに処分されてしまう、次のアクションにつながりにくい、といったデメリットもあるため、費用対効果を見極めて利用を検討する必要があるでしょう。
お問い合わせフォームアプローチ
企業HPに設置されたお問い合わせフォームにメッセージを投稿しアポイントを獲得するのが、お問い合わせフォームアプローチです。
このアプローチ方法のメリットとして、お問い合わせフォームには顧客からの質問や相談、求人応募など重要度の高いメッセージが多く寄せられることから、担当者に目を通してもらえる可能性が高い、という点が挙げられるでしょう。
一方で、企業ごとにお問い合わせフォームの入力項目が異なる、問い合わせ内容ごとに異なるお問い合わせフォームを設けているHPもある、などの理由から、一斉送信ができず、投稿に手間と時間がかかる、という点がデメリットです。
大量のお問い合わせフォームに1件ずつアプローチするには膨大な時間がかかりますが、アポ代行に投稿作業をアウトソーシングすることで手間を省き、反応のあった見込み客へのアプローチに営業リソースを集中させることが可能になると考えられます。
アポ代行サービスの費用はどのくらい?
アポ代行サービスの費用体系には、主に成果報酬型、コール課金型、月額固定型の3種類があります。
成果報酬型は、実際にアポを獲得できた場合のみ料金が発生するシステムで、アポ獲得1件につき10,000円~20,000円程度が相場と考えて良いでしょう。
コール課金型は、アポを獲得したかどうかに関わらず、架電件数によって料金が算出されるシステムで、1回のコールにつき100円~200円程度が一般的です。
大量に架電してもアポの獲得率が低ければ費用は高くつきますが、逆に少ない架電で多くのアポを獲得できるなら費用対効果の高いシステムだと言えます。
定額で料金が発生する月額固定型は、月額30万円~50万円程度が目安です。
高い架電数やアポ獲得率を誇るアポ代行であればコストパフォーマンスは良いですが、成果が上げられなくても定額で料金が発生するため、実績を吟味する必要があるでしょう。
アポ代行の利用をおすすめするケース
自社の営業に課題を持つ企業にとってメリットの多いアポ代行ですが、特に利用をおすすめする3つのケースについて、順に見ていきましょう。
営業に充てられるリソースが不足している
アポ代行の利用をおすすめするケースの1つ目は、営業に充てられるリソースが社内に不足している場合です。
テレアポにはある程度まとまった時間を確保する必要がありますし、DM送付やお問い合わせフォームへの投稿も、数をこなそうとすると多くの人手が必要になると考えられます。
アポ獲得に必要な人材などのリソース不足に悩む企業であれば、アポ代行の利用によってリソース不足を補うことができ、営業担当者は確度の高い見込み客への対応に注力することが可能になるでしょう。
営業担当者の負担を減らしたい
先述の通り、テレアポやDM送付などのアプローチは数をこなすことが求められ、手間も時間も必要になりますが、営業担当者は既存客の対応などの業務も抱えており、加えての新規開拓営業は負担が大きいものです。
また、テレアポなどは断られたり苦情につながったりするケースも多く、心理的負担も大きくなりがちです。
営業担当者の負担を減らしたいというニーズを持つ企業は、アポ代行を活用することで営業担当者の時間的・心理的負担を軽減させることができると考えられます。
短期間でアポを獲得し結果を出したい
営業担当者が地道にアプローチを行っても、短期間では目標達成できない場合もあるでしょう。
電話やDM でアポを獲得するには、単にアタック数を増やせば良いというわけではなく、一定のノウハウやコツなども必要なのです。
その点、アポ代行は研修を受けたスタッフや営業経験を豊富に積んだ専門スタッフがアプローチを担うため、アポの獲得件数が飛躍的に伸びることも期待できます。
短期間で結果を出したいが、自社内のみでのアプローチに不安がある、限界があるというケースでは、アポ代行を活用するのがおすすめです。
アポ代行のデメリット
知識と経験が豊富な専門スタッフによるアポ代行は、目の前の業務に忙殺されてなかなか手が回らない営業活動を強力にバックアップしてくれるサービスですが、少なからずデメリットがあるのも事実です。
デメリットもしっかりと把握した上で、アポ代行の利用を検討しましょう。
専門的な知識や資格が必要な商材は代行が難しい
専門的な知識が必要とされる商材や、販売や説明に一定の資格が必要とされる商材などを扱う場合、アポ代行の利用は難しいでしょう。
例えば、証券や保険、不動産などの金融関係の商材は、勧誘する際に資格を必要とするケースもありますし、リスク説明などを求められる場合も想定されます。
アプローチした見込み客から、専門的な質問が来ることも考えられることから、専門的な知識や資格を要する商材ではアポ代行の活用が現実的でないと言えるでしょう。
自社にナレッジが残らない場合がある
アポ獲得には、商材やサービスの魅力に加えて、トークスキルやプレゼン力、ヒアリング力など、ある程度経験を積まなければ獲得できないコツやノウハウといったものも必要になります。
特に、テレアポのような非対面でのアプローチは難易度が高いため、数をこなして経験を積み、コツを掴むというプロセスが必要なのですが、アポ代行を利用することで、自社内に新規開拓営業に関するナレッジを蓄積できないというデメリットもあります。
結果的に、アポ代行にコストをかけ続けなければならない、自社内で新規開拓ができる営業担当者が育たない、といった問題が発生する可能性も否定できないでしょう。
営業担当者を雇うよりも費用がかかる場合がある
アポ代行の利用で発生するコストもデメリットの一つです。
本来は自社の営業担当者が担うアポ獲得業務を外注するのですから、アポ代行で思ったような成果を得られないのであれば、自社で新たに営業担当者を採用した方が費用を抑えられるかもしれません。
アタック数に対してアポの獲得率が低いアポ代行を利用してしまうと、無駄なコストを抱えることになりかねないため、どのサービスを利用するかはよく吟味する必要があるのです。
アポ代行サービスを比較
ここからは、実際にアポ代行の利用を検討している方のために、様々なアポ代行サービスの特徴についてご紹介していきたいと思います。
アポ代行サービス|アプローチからアポ獲得までを代行
まず、電話やDMなどによる見込み客へのアプローチからアポの獲得までを代行してくれるアポ代行サービス3社について見ていきましょう。
ビートレード・パートナーズ
見込み客の獲得・育成に強みを持つ「ビートレード・パートナーズ」もBtoBのアポ代行サービスです。
「ビートレード・パートナーズ」では、導入前に課題の洗い出しを行った上で、「誰に」「何を」「いつ」「どのように」アプローチするのかを明確にし、より高い確率で見込み客の顧客化を目指します。
また、担当者のメールアドレスや直通電話番号といった、具体的な情報を獲得できる点も強みであり、直接担当者に接触することでより高い成約率を期待できるでしょう。
ビートレード・パートナーズ
アポレル
アポレルは決裁者に直接アポイントが取れる支援サービスです。獲得したいアポイント数に応じて利用プランが用意されており、まずは無料から始めることができます。完全審査制で、アポを実施したいだけでなく、アポを受ける意欲を持つ決裁者のみが登録できるコミュニティとなっているため、効率良くスピーディーにアポイントを獲得できます。
アポレルのコンシェルジュは決裁者と定例ミーティングを行い、各社のサービスとニーズを理解した上でマッチする企業同士を仲介してくれます。商談の結果、受注に繋がらなかった場合は、その理由をアポレル経由で回収できるため、商談の改善にも繋げることができるでしょう。
また、アポレルが主催するオンラインピッチイベントに参加することで、興味を持ってくれた決裁者とマッチングしたり、気になる企業がいる場合はダイレクトメッセージを送信したりが可能です。自社営業リソースを拡大させることなく、決裁者アポを格段に増やすことのできるサービスです。
アポレルアポレル
チラCEO
BtoBのアポ代行サービス「チラCEO」の一番の特徴は、決裁者である経営者層のみをターゲットとしてアプローチを行う点です。
直接経営者層にアプローチすることで、代表窓口や決裁権のない担当者レベルからアプローチをかける通常のテレアポと比べ、契約成立までの時間と手間を大幅に削減できるのです。
経営者目線と第3者目線を掛け合わせたトークスクリプトを作成してもらうことができ、二次利用可能である点も魅力だと言えるでしょう。
自動営業ツール|営業リストへのアプローチまでを代行
次に、営業リストへのアプローチまでを代行してくれる自動営業ツールを3つご紹介します。
APOLLO SALES
自動営業ツール「APOLLO SALES」は、簡単に営業リストを作成でき、その営業リストを基に自動でメール送信、問合せフォーム投稿を行ってくれるツールです。
時間も手間もかかるリスト作成やメール送信、問合せフォーム投稿を自動で行ってくれることで、営業人材の不足に悩む企業や、これから事業を始めようとしているベンチャー企業・中小企業なども効率的に営業活動を行うことができます。
APOLLO SALES
GeAIne
AIの活用により確度の高い営業リストを自動で作成し、アプローチまで行ってくれるのが「GeAlne」です。
「GeAlne」は、受注確度の高い企業をAIが抽出してリストアップし、自動でお問い合わせフォームを発見、お問い合わせフォームがない場合でもメールアドレスを見つけ出して営業文章を自動投稿・送信してくれます。
お問い合わせフォームへのアプローチに強みを持つ自動営業ツールと言えるでしょう。
導入企業例
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SakuSaku
SakuSakuは、反響率の高いアプローチを得意とする自動営業ツールです。
リストの作成や目視でのチェック、ライターによるメール文面の作成や、送付先別の文面のカスタマイズ、ABテストの実施に至るまで、さまざまな場面で効果的に人力を活用し、徹底して品質を高めています。
その結果、平均商談獲得単価はおよそ10,000円、しかも役員以上とのアポ率は50%。さらに営業にかかるコストは約80%削減することができます。
SakuSaku
営業リストサービス|営業リストの用意までを代行
最後に、営業リストの作成を代行してくれる営業リストサービスを2つご紹介します。
Urizo
「Urizo」は、iタウンページやハローワークなど30以上のサイトから、新規顧客開拓に役立つ企業データを自動でリスト化してくれる営業リストサービスです。
リスト化してくれる情報は企業のメールアドレスや電話番号、住所などで、地域別・業種別のリスト作成も行えるほか、重複データを自動で整理し、複数のサイトからデータを収集してリストに自動付加する増強機能などを有する点が特徴と言えます。
ソーシャル企業情報
月額使用料7,700円からと低価格でありながら、申込み完了から3分でリスト抽出可能な点と、面倒なインストールが不要という簡単さが特徴の「ソーシャル企業情報」。
業種や地域だけでなく、資本金規模や設立年数、上場の有無など様々な条件でリストを絞り込むことができ、精度の高い営業リストの作成が可能な営業リストサービスです。
まとめ
時間的な制約や営業人材の不足などが壁となり、新規開拓営業で思うような成果を出せていない企業も多いのではないかと思います。
そうした課題を抱えている企業は、大量の見込み客へのアプローチが可能となるアポ代行を上手に活用することで、効率的に成約率の向上を目指してみてはいかがでしょうか
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