近年、店舗や飲食店でも無料Wi-Fiを導入する事例が増えてきました。スマホやタブレットを持ち歩くことが一般的となった現在、顧客の利便性向上のために、無料Wi-Fiの設置を考えている事業者も多いのではないでしょうか。
本記事では、店舗向けWi-Fiサービスの選び方や、おすすめサービスなどをご紹介します。
お店に無料Wi-Fiは必要?
近年、店舗に無料Wi-Fiを設置する事例が増えています。これには、顧客がスマホやタブレットを所持することが一般的となった背景が影響しています。
無料Wi-Fiは自身の通信量を消費しなくてもインターネットが使えるため、人気のあるサービスです。そのため、無料Wi-Fiを利用するために、飲食店などを利用するケースも多くあります。
また、訪日外国人にとっても無料Wi-Fiは大事なポイントです。旅行時にわからないことをスマホで調べようと思っても、Wi-Fi環境がなければどうしようもありません。
そのため、無料Wi-Fiを設置することは訪日外国人の集客にもつながるでしょう。
お店に導入するWi-Fiの選び方とは?
Wi-Fi機器にはさまざまな種類があるため、どのような機器を導入したらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、店舗に導入するWi-Fi機器の選び方をご紹介します。
回線速度
店舗向けWi-Fiは、安定して高速通信が可能なものを選びましょう。特に、店舗では複数人の顧客が一度にWi-Fiに接続するため、回線速度はできるだけ速いものを選ぶ必要があります。
速度は店舗の規模にもよりますが、必要な回線速度(下り)の目安は以下とされています。
・15席以下の小規模店舗 50Mbps
・30席以下の中規模店舗 100Mbps
あくまで目安のため、満席になると速度が低下する可能性があることを考慮しておきましょう。
同時に接続できる端末数
「同時接続数」とは、ひとつのアクセスポイントで同時に接続できる端末数を指します。無料Wi-Fiを設置する際には、店舗側で「最大同時接続数」の設定をします。
同時接続数の数が増えると、その分利用料金も増えるため、席数に比べて多く設定してしまうと、無駄なコストが発生してしまいます。
まずは、1日あたりの来店数や平均滞在時間などを計算して、同時接続数の目安を算出しましょう。
セキュリティ
無料Wi-Fiは、誰でも自由に接続できることで顧客の利便性向上を狙うものですが、ある程度のセキュリティ対策が必要です。不正アクセスが発生すると、クレジットカード情報や決済情報など、顧客の個人情報が漏えいしてしまう危険性があります。
無料Wi-Fiの安全性を高めるためには、「ユーザー認証方式」を取り入れることがおすすめです。ユーザー認証とは無料Wi-Fiを利用してもらう際に、顧客にメールアドレスやSNSアカウントなどを登録してもらう方法です。
多少の手間はかかりますが、認証方式を取り入れることで、他者による「なりすまし」などを防ぐことができます。
料金
Wi-Fiの料金は、回線速度や同時接続数、容量上限などで設定されています。できるだけコストを抑えたいなら、同時接続数を減らすなどの工夫が必要です。プランによって料金は異なりますが、月額料金は2,000~5,000円ほどとされています。
ただし、Wi-Fi機器の設置などの初期費用がかかります。初期費用には3~5万円ほどかかるものが一般的ですが、中には初期費用不要などの会社もあるのでチェックしてみましょう。
おすすめの無料Wi-Fi 4選を詳しく比較
ここでは、店舗向けのおすすめ無料Wi-Fiサービスを4つご紹介します。
Wi2 300 公衆無線LAN
Wi2 300 公衆無線LANの特徴
・短時間から使える公衆無線LANサービス
・手持ちのWi-Fi搭載端末をインターネットに接続可能
・豊富なアクセスポイント
Wi2 300 公衆無線LANは利用用途に合わせた豊富なプランが提供されています。
「ワンタイムプラン」
短時間だけしか利用しない場合におすすめのプランです。6時間/350円(税込)で、20万ヵ所以上のスポットを利用できます。
「月額定額プラン」
毎月何時間も利用する場合は月額定額プランがおすすめです。398円(税込)で、6万ヵ所のスポットを利用できます。
すべてのプランで初期費用や入会金がかかりません。また工事やプロバイダ契約も不要です。
さらにスマホだけでなく、タブレットやパソコンなど幅広いWi-Fi機器に対応しています。
FREESPOT
FREESPOTの特徴
・知名度が高く全国で採用されている
・導入キットを購入・設定・接続すれば利用できる
・専用サイトでアクセススポットが紹介されている
FREESPOTは、アクセス料金なしの無料サービスなので、顧客が気軽に利用しやすく集客が期待できます。
導入には、まずプロバイダとインターネット回線に申し込む必要がありますが、すでに契約していればその回線を利用可能です。
そして、FREESPOT専用のアクセスポイント(26,180円(税込))を購入します。初期費用の目安は約5万円、月額費用は6,000円ほどです。
店舗など、法人向けの導入キットも販売されており、設定するだけで簡単に無料Wi-Fiを提供することができます。また1~3年の保証やリモート管理などの機能も搭載されているのが特徴です。
Fon ショップ Wi-Fi
Fon ショップ Wi-Fiの特徴
・電源とLANケーブルをつなぐだけで設定できる
・リダイレクトページなどをカスタマイズすることができる
・Facebookログインにも対応している
Fon ショップ Wi-Fiは、店舗にすでにインターネット環境があれば電源とLANケーブルを専用機器につなぐだけで利用できるサービスです。
ログイン画面をカスタマイズして自社ロゴを表示させたり、店舗のホームページなどを表示させたりすることもできます。
また、Facebookでのログインにも対応している点が特徴です。顧客がFacebook IDを持っていれば、ワンクリックでログインしてもらえます。
さらにFon ショップ Wi-Fiは、レポート機能も搭載しています。ユーザーの年代、性別、国籍などを記録できるため、サービスの改善や新メニューの開発や変更などに活用できるでしょう。
Fon ショップ Wi-Fiは、初期費用のみで月額費用がかからない点も特徴です。
「シンプルプラン」が6,980円(税込)とビジネスプランが12,480円(税込)の2修理から選択できます。
USEN SPOT
USEN SPOTの特徴
・超高速IPv6プロバイダを搭載している
・多言語にも対応している
・全都道府県140ヵ所以上のサポート拠点がある
USEN SPOTはIPv6プロバイダ搭載を標準搭載したWi-Fiサービスです。Wi-Fiレンタル料とプロバイダ込みの料金のため、安く提供しています。
初期費用
・設置工事と設定費用 20,000円
・月額利用料 3,480円
全都道府県に140ヵ所以上のサポート拠点があり、24時間365日サポートしてくれます。
さらに、多言語標準対応のため、訪日外国人の集客にも一役買ってくれることが期待できます。
ギガらくWi-Fi
ギガらくWi-Fiの特徴
・年中無休対応など、サポート体制が充実している。
・電源コードとLANケーブルを挿すだけで簡単に設置ができる
ギガらくWi-Fiは、プロによる導入から運用までのサポートがついたWi-Fiサービスです。
設定済みのWi-Fiアクセスポイント装置が届くため、電源コードとLANケーブルを挿すだけで設置が完了します。
初期費用は不要で、月々4,180円からアクセスポイント装置を利用できます。
まとめ
無料Wi-Fiを設置することで、顧客の利便性が上がり、「また利用したい」と思う店舗づくりが可能になります。サービスごとに料金や機能に違いがありますので、ぜひ自社に合ったサービスを導入してみてはいかがでしょうか。