近年、急激に注目を集めている「CRM(顧客関係管理)」
あなたの会社では導入していますか?
現在、多くの企業からCRMが提供されているため、種類が多く比較が難しいと感じてはいないでしょうか?
今回の記事では、CRMを選ぶときのポイントの解説と、厳選したおすすめCRMをご紹介します。
「CRM」とは?
まずCRMとは何を意味するか解説します。
CRMは「Customer Relationship Management」の略で、日本語で「顧客関係管理」を意味します。文字通り、顧客を管理するマネジメント手法です。
1990年代から一気にIT化が進み、消費者が自ら情報を獲得できるようになったため消費者のニーズが多様化しました。消費者が自ら情報をゲットできると、消費者のニーズは多様化しマーケティングの主導権が消費者に移りました。そこからビジネスの中心に顧客を置くという考えが生まれました。
CRMを比較するときのポイント
現在、多数の企業がCRMを提供しています。そのため、CRM同士の比較が難しくなっています。こちらの章ではCRMを比較するときに注意したいポイントを2点ご紹介します。
CRM比較ポイント1:既存のシステムと連携できるか
CRM比較ポイント1つ目は、既存のシステムとの連携が可能であるかどうかです。
CRMは既存システムと連携することで、さらに効果を発揮できるシステムです。
例えば、CRMと会計ソフトなど経営情報を連携させることで、迅速な経営判断が出来る場合があります。
CRMによっては既存システムと連携できない場合があるため、注意して確認する必要があります。
CRM比較ポイント2:無料で試用ができるか
CRM比較ポイント2つ目は、運用前に無料で試用ができるかどうかです。
CRMによっては機能が多すぎて使いづらい場合や、使い方が難しくて使いづらい場合などがあります。そのため、実際にCRMを試用してみて使いやすいか、社員にも運用ができるかを確認してから運用を開始したほうがいいと考えられます。
CRM比較ポイント3:セキュリティ面がしっかりしているか
CRM比較ポイント3つ目は、セキュリティ面がしっかりしているかどうかです。
顧客情報は絶対外部に流出してはいけない機密の情報です。その情報を扱うCRMはセキュリティ面がしっかりしているべきであります。もし、情報が漏洩してしまった場合、大きく信用を失う事態になりかねないので、とても重要なポイントです。
人気CRM8つを徹底比較!
ここでは、人気CRMの中から比較して厳選した8つのCRMをご紹介します。
各CRMの特徴と費用、無料試用ができるかという3つの視点でご紹介し、さらに実際にCRMを運用した事例をいくつか見ていきます。
※プランによって利用できる機能が変わります。
費用は1ユーザーあたりの価格です。
(2019年5月時点の情報です)
CRMの比較No.1:Salesforce(セールスフォース)
【特徴】
Salesforce(セールスフォース)の特徴は以下の通りです。
・15万社以上に導入された、世界シェア率No.1のCRM
・費用も時間もかけずに個別のカスタマイズが可能
・外部のCTIシステムと連携できる
・中小企業から大企業まで幅広く使えるシステム
Salesforceは「15万社以上の導入実績」「世界シェアNo.1」を誇っており安心感があります。中小企業から大企業まで幅広く対応したシステムや自らカスタマイズが可能なことが多くの企業に支持されている理由でしょう。
【費用】Salesforce Essentials 月額3,300円/ユーザー(ユーザー数10名まで)
Lightning Professional 月額9,900円/ユーザー
(あらゆるチームに対応する包括的なCRM)
Lightning Enterprise 月額19,800円/ユーザー
(自社に合わせた細かいカスタマイズ可能なCRM)
Lightning Unlimited 月額39,600円/ユーザー
(無制限でサポートを受けることができる)
※すべて税込表記
【無料試用の有無】有り(30日間)
事例:三井住友カード株式会社がSalesforceを導入した例をご紹介します。
三井住友カードは、クレジットサービスを提供する企業です。導入前、三井住友カードのコンタクトセンターのオペレーターは、顧客からの入電の対応方法を膨大なマニュアルの中から探し出すという手間を要されていました。Salesforce導入により、この手間から解放され格段に業務効率化につながりました。
CRMの比較No.2:Zoho CRM(ゾーホーCRM)
特徴:Zoho CRM(ゾーホーCRM)の特徴は以下の通りです。
・日々のレポーティングなどの繰り返し作業を自動化できる
・電話、メール、チャットなどで行われた顧客とのコミュニケーションを一元管理できる
Zoho CRMは多種のコミュニケーションツールの情報を一元管理できるので、顧客とのやり取りがスムーズになり、業務の効率化や顧客満足度の向上が期待できます。ゾーホーCRMも全世界で5万社に導入されており、多くの企業から支持を受けています。
費用:スタンダードプラン 月額1,584円/ユーザー
プロフェッショナルプラン 月額2,640円/ユーザー
エンタープライズプラン 月額4,620円/ユーザー
※すべて税込表記
無料試用の有無:有り(15日間)
CRMの比較No.3:CRM/SFA ちきゅう
特徴:CRM/SFA ちきゅうの特徴は以下の通りです。
・蓄積した顧客情報をグラフ化できる
・商談の情報を蓄積して売り上げを予測することができる
・やる事リストを作成できるため、次のアクションを可視化できる
CRM/SFA ちきゅうを使えば蓄積した顧客情報をグラフ化できるので、一目で情報がわかりやすく業務の効率化が期待できます。また、チーム内でやる事リストを作成し、次のアクションを可視化できるので、実施漏れを防ぐことができます。
費用:ライトプラン 月額1,628円/ユーザー
スタンダードプラン 月額3,278円/ユーザー
プロプラン 月額4,980円/ユーザー
※すべて税込表記
無料試用の有無:有り(30日間)
事例:株式会社アッションがCRM/SFA ちきゅうを導入した例をご紹介します。
アッションはwebマーケティング事業を展開している企業です。CRM/SFA ちきゅうの導入前は、主にExcelを利用して顧客情報を分析していました。しかし、データをまとめるのに時間がかかり、リード数を増やしても効率的に成約に繋げられないという課題がありました。CRM/SFA ちきゅうの導入後は、自動でグラフなどを作成してくれるので、顧客情報の分析と活用に集中することができます。これが業務効率化につながり、リード数の増加につながりました。
CRMの比較No.4:Microsoft Dynamics 365(マイクロソフトダイナミック CRM)
特徴:Microsoft Dynamics CRM(マイクロソフトダイナミック CRM)の特徴は以下の通りです。
・Microsoft社が提供するCRMである
・AIの活用によって生産性を向上させることができる
Micrsoft Dynamics CRMはMicrsoft社が提供するCRMなので、Office 365 ツールとの連携が可能です。顧客情報から成果につながりやすい顧客を自動で選定し、次のアプローチ方法を提案してくれるので、業務の効率化、顧客満足度の向上につながります。
費用:月額8,976円/ユーザー
無料試用の有無:有り
CRMの比較No.5:SugarCRM(シュガー CRM)
特徴:SugarCRM(シュガー CRM)の特徴は以下の通りです。
・機能の一部を世界に公開しているため、ノウハウをいち早く吸収
・Communityプランなら無料で一部機能が利用できる
SugarCRMは無料で一部機能が利用できるので、費用を抑えたいという企業におすすめ。また、有料版の機能を世界のコミュニティに公開しており、世界中のノウハウを吸収できるので、新しいバージョンが公開されてから、安定化するまでの時間が格段に短くなりました。
費用:Communityプラン 無料
Professionalプラン 月額5,500円/ユーザー
Enterpriseプラン 月額8,938円/ユーザー
無料試用の有無:無し(無料プランがあるため)
CRMの比較No.6:Senses(センシーズ)
特徴:Senses(センシーズ)の特徴は以下の通りです。
・自動でレポーティングしてくれる
・導入までの期間が最短2週間
・利用継続率98%
Sensesには自動レポーティング機能が備わっているため、難しい設定なども不要で社内に定着しやすいCRMです。98%という高い継続率が、社内に定着しやすいということを裏付けています。
また、他社CRMが運用まで数カ月から半年かかるのに対し、Sensesは最短2週間で運用が開始できます。
費用:スタータープラン 月額5,500円/ユーザー
グロースプラン 月額11,000円/ユーザー
エンタープライズプラン 見積り
無料試用の有無:スタータープランとグロースプランは有り(14日間)
事例:eiicon(パーソルキャリア株式会社)がSensesを導入した例をご紹介します。
eiiconは全国のあらゆる業界の法人の提携パートナーを無料で探せるプラットフォームを運営しています。導入前、顧客の活動情報の管理は属人化していました。Senses導入後は、属人化していた顧客の活動情報を共有できるようになり、業務効率化につながりました。また、情報の分析が簡単になり営業戦略に活かせるようになりました。
CRMの比較No.7:Kintone(キントーン)
特徴:Kintone(キントーン)の特徴は以下の通りです。
・多言語に対応している
・モバイル利用が可能
・セキュリティ面に自信がある
Kintoneは日本語・英語・中国語に多言語に対応しているため、海外と取引がある企業におすすめです。また、Kintoneはサイボウズ社が提供しているCRMで、顧客情報は高いセキュリティレベルのデータセンターに貯蓄されるので、セキュリティ面に関しても安心できます。
費用:ライトコース 月額858円
スタンダードコース 月額1,650円
無料試用の有無:有り(30日間)
CRMの比較No.8:eセールスマネージャーRemix Cloud
特徴:eセールスマネージャーRemix Cloudの特徴は以下の通りです。
・マップ上で簡単に訪問計画を立てられる
・複数商材を個別に管理できる
・既存顧客へのアフターフォロー時期を自動でリストアップしてくれる
eセールスマネージャーRemix Cloudは、複数商材を個別に管理しそれぞれで進捗に応じた報告ができるので、扱う商材の種類が多いという企業におすすめです。
またマップ上で訪問計画を立てたり、活動報告ができるのでルート営業を行う場合に使いやすいCRMになっています。
さらに、既存顧客へのアフターフォロー時期を自動でリストアップし、お知らせ機能で通知してくれるので、顧客への手厚いサポートが可能になります。顧客満足度の向上につながりますね。
費用:スタンダードコース 月額6,600円~
ナレッジシェアプラン 月額2,200円~(閲覧のみ)
スケジュールシェアプラン 月額1,100円~(グループウェアのみ)
無料試用の有無:有り
事例:株式会社Benefit one(ベネフィットワン)がeセールスマネージャーRemix Cloudを導入した例をご紹介します。
Benefit oneは福利厚生事業やパーソナル事業を行う企業です。導入前は独自のCRMを利用していましたが、入力項目が限定的でうまく活用ができていませんでした。また、外部での閲覧ができず、うまく部署間の連携がとれなかったこともありました。
eセールスマネージャーRemix Cloud導入後は、外部での閲覧もできるようになり部署間の連携がとりやすくなりました。
さらに、タイムライン機能で情報が共有できるようになったため、営業の若手社員のが飛躍的に成長し、受注件数3.6倍・残業時間30%減を実現しました。
CRMを比較しましょう!
いかかでしたか?
今回はCRMを比較するときのポイントと、厳選おすすめCRM8つをご紹介しました。CRMは種類が多く比較することが難しいですが、CRMで業務の効率化や顧客満足度の向上を目指すためにしっかりCRMを比較・検討し、自社に合ったCRMを見つけてください。