ここ数年の間に一気に話題となったのが「ライブコマース」という言葉ではないでしょうか。
ライブコマースは近年新しいECの形として幅広い年齢層の方に注目されています。
本記事では、話題のライブコマースの概要や効果、ライブコマースサービスの選び方などをご紹介します。
話題の「ライブコマース」とは?
ライブコマースとは、ライブ配信を活用して視聴者に購買を促す新しい販売の形を指します。リアルタイムで配信される動画で自社の商品やサービスを紹介しながら、コメント機能などで投稿される視聴者の質問などにリアルタイムで答えていきます。
コメントやチャット機能などを通して視聴者とコミュニケーションがとれる、これまでにない接客スタイルを提供できるのが特徴です。
ライブコマースの効果
従来でも自社製品を紹介する動画はありましたが、ライブコマースが異なるのは、双方ともにコミュニケーションがとれる点です。
視聴者は商品を実際に着用・使用した様子を見ながら、コメントを介して質問をすることができます。それに配信者が答えてくれると、まるで実際に店舗で接客されているような感覚を得られるでしょう。
動画上にそのまま自社ECサイトへのリンクを張ることもできるため、自然に購買意欲を刺激できます。
ライブコマースサービスの選び方
ライブコマースを行うには、ライブコマースサービスを選ぶ必要があります。
ここではライブコマースサービスの選び方をご紹介します。
配信者層
ますは配信者層をチェックしましょう。ライブコマースサービスには、芸能人などの有名人が主に配信しているサービスや、アパレルに特化したサービスなどもあります。
だれでも配信できるサービスもあれば、法人でないと登録できないサービスもありますので、まずは配信者層をチェックし、配信が可能かどうかを確認しましょう。
視聴者層
次に、視聴者層をチェックしましょう。ライブコマースサービスを利用しているのは10~20代の女性が多いですが、サービスによっては男性が多いものもあります。
自社ブランドやサービスを主に利用する属性の方が多いサービスを選べば、それだけ効果が期待できるでしょう。
販売されている商品層
サービス内で販売されている商品層で選ぶ方法です。アパレル中心のサービスもあれば、食品や雑貨などが中心のサービスもあります。
商品層に合わないサービスを選んでしまうと、視聴者を獲得するのが難しいでしょう。
そのため、主力の商品層をチェックすることも大切です。
費用・手数料など
サービスにどんな費用がかかるのかチェックしましょう。利用料や配信料、手数料など継続して利用するとランニングコストはどのくらいになるのかを確認することが大切です。
特に手数料はライブコマースサービスごとに大きく異なるため、事前に資料請求をしたり、問い合わせたりすることをおすすめします。
おすすめのライブコマースサービスは?
利益を上げるには、自社の商品やブランドに合ったライブコマースサービスを選ぶことが大切です。ここではおすすめのライブコマースサービスをご紹介します。
SHOPROOM(ショールーム)
SHOPROOMは日本最大級のライブ配信サービスです。芸能人やアイドルもライブ配信を多く行っていることから知名度の高いサービスのひとつです。
SHOPROOM内にはライブコマース機能が搭載されており、商品販売などもできます。配信者は芸能人やアイドル、モデルなどが中心で、自身のグッズなどを展開しています。
アプリも提供されているので、視聴者層の多くはスマホアプリからとされています。
Webブラウザからも視聴可能なため、パソコンから視聴する方も多いでしょう。そのため、利用する場合はスマホとパソコン両方の視聴者を意識した画面作りが大切です。
LIVE torutte(ライブトルッテ)
LIVE torutteは接客特化型のライブコマースサービスです。従来のライブコマースは1人の配信者と複数人の視聴者という形が一般的でしたが、LIVE torutteは1対1対複数という新しいスタイルのライブコマースです。
視聴者と双方向のコミュニケーションを可能にしたサービスです。一方的に配信するのではなく、まるで店舗での接客のように1対1への接客スタイルにシフトできます。接客感を出すのと同時に、複数の視聴者の購買意欲を促すことにもつながります。
さらにチャット機能も搭載されており、視聴者からのコメントや質問などに答えることでコミュニケーションがとれます。たとえば「この服はどんなカラー展開をされていますか?」「どんな肌質に向いていますか?」などの質問に答えられるので、視聴者の興味を引きやすいでしょう。
さらに自社ECサイトを表示できるため、スムーズな購入動線をつくれます。
TAGsAPI(タグズエーピーアイ)
TAGsAPIは、拡張性の高さが特長のクラウド型ライブコマースサービスです。アパレルに特化しており、ライブ配信を通じて接客や商品の販売ができます。
TAGsAPIは視聴者にとって面倒に感じやすい「ログイン」や「会員登録」等の機能はなく、再生ボタンを押すだけで簡単にライブ配信を視聴できます。さらに、気になった商品はそのままECサイトで購入できるので、スムーズに購買意欲を刺激できます。
TAGsAPIは専任コンサルタントによるサポートが受けられるため、ライブコマースサービスをどう始めていいかわからないという事業者にもぴったりです。導入から撮影方法、機材のサポートまで何でも相談できます。
Live Kit(ライブキット)
Live Kitは、自社サイトやECサイト上でライブ配信が可能になるライブコマース配信サービスです。ライブ中に自社製品を紹介し、視聴者は気になったアイテムをそのままECサイト上で購入できます。
ライブ配信はURLを共有するだけでよいため、視聴者はアプリをダウンロードする必要がありません。SNSやメディアで拡散すればそれだけ視聴者獲得が期待できます。
ボタンひとつで簡単に配信ができるため、複雑な操作や専門知識などは不要です。またコンテンツ制作はLive Kitがサポートしてくれます。導入から最短1営業日でライブ配信が可能です。
ONPAMALL(オンパモール)
ONPAMALLは、ライブ配信をしながら簡単に商品販売が可能なライブコマースサービスです。
ライブ配信を通じて、視聴者がまるで店舗にいるかのような体験を提供できます。
視聴者はライブ画面からそのまま商品を購入できるので、購買意欲を刺激しやすいでしょう。
初期費用や毎月の固定費、ライブ配信費用がすべて無料なため、初期コストを抑えながら配信が可能です。
また、スマホがあれば簡単にライブ配信ができるため、特別な機材は必要ありません。過去の配信もいつでも視聴が可能です。
まとめ
ライブコマースサービスは、距離や時間が離れていても、まるで店舗にいるかのような体験を提供できる新しいサービスです。ECサイトでの買い物が多くなった昨今、自社ブランドの価値を正しく魅力的に伝えられるライブコマースサービスは、これからマーケティング施策に欠かせないサービスといえるでしょう。
サービスごとに機能が異なるため、自社に適したものを選びましょう。