「ECサイトのコンテンツを充実させたのはいいけれど、なかなか目的のものまでたどり着けない」「検索機能をつけたいけれど新しい機能の追加方法がわからない」とお悩みの事業者も多いのではないでしょうか。

本記事では、サイト内検索ツールの概要や導入するメリット、選ぶポイントなどをご紹介します。

サイト内検索ツールとは？

「サイト内検索ツール」とは、サイト内に検索窓などを設置し、ユーザーが求めているコンテンツやページをキーワードで探しやすくするためのシステムです。

ECサイト内のコンテンツを充実させると、情報が充実するのはいいのですが、その分目的のコンテンツが探しにくくなる可能性があります。そこでサイト内検索ツールを用いることで、ユーザーは目的のコンテンツや商品にすぐにたどり着けるようになるのです。

店舗の通販ページにサイト内検索ツールを導入するメリット

サイト内検索ツールを通販ページ内に導入するメリットには、以下が挙げられます。

ユーザーのニーズを分析できる

検索ツールを導入すれば、「どんなキーワードで検索したのか」「何を求めていたのか」などの履歴を蓄積できます。その履歴を分析することで、「ユーザーが求めているもの情報」を知ることができるでしょう。

ユーザーのニーズがわかれば、今後の新商品開発やECサイトのコンテンツ更新などに活用できます。

ユーザー満足度向上が期待できる

サイト内の利便性を向上させれば、ユーザー満足度の向上も期待できます。ECサイトでは、ユーザーが自ら商品検索や情報収集をして、目的のものを見つける必要があります。見つけるまでに長い時間がかかると、ユーザーがサイトを離脱してしまう可能性があるでしょう。

そのため、キーワードを入力するだけで目的のものが簡単に見つけられるようになれば、ユーザー満足度の向上が期待できます。

CVRアップにつながる

CVRは、Webサイトの管理者が期待した行動をユーザーがしてくれた率を指します。

サイト内検索ツールを導入することで、ユーザーは目的のものを見つけやすくなるため、CVRアップが期待できるでしょう。

サイト内検索ツールを選ぶポイントとは？

ここでは、サイト内検索ツールを選ぶ際のポイントをご紹介します。

検索精度の高さ

まず、検索ツールの精度をチェックしましょう。「表記ゆれに対応しているか」「絞り込み検索はできるか」など、ユーザーが求めている精度が実現できるかどうかは大きなポイントです。

検索精度をチェックするにはホームページを見ることはもちろん、導入事例として紹介されているサイトをチェックする方法があります。実際に導入したサイトで検索を行ってみて、自社に必要な機能が揃っていれば適しているツールといえるでしょう。

検索速度

検索ツールの検索速度も大切です。検索結果が出るのが遅いと、ユーザーはストレスが溜まり離脱してしまう可能性があります。そのため、ユーザーにストレス与えないような検索速度であることが大切です。

検索速度は企業が利用しているサーバーに影響されることもあるため、こちらも実際に導入したサイトに訪問して試してみることをおすすめします。

サポート体制

検索ツールを導入する際には、どの程度サポート体制が充実しているかチェックしましょう。たとえば、ツールを導入するのが初めての事業者の場合、導入からアフターフォローまでサポートしてくれると安心です。

また、問い合わせ先は電話のみなのか、問い合わせ時間はいつからいつまでなのかも確認しましょう。特に、自社内にツールのメンテナンスができる人材がいなければ、サポートが手厚いサービスを選ぶことをおすすめします。

通販サイト向けおすすめサイト内検索ツール5選

ここでは、通販サイト向けのおすすめサイト内検索ツールを5つご紹介します。

 ポップファインド

ポップファインドは、初めて導入する事業者でも比較的簡単に新機能を追加できるECサイト内検索ツールです。JavaScriptタグの設置とデザイン調整だけで行えるため、専門知識なども必要ありません。

既存システムとの連携もできるため、従来のAPIの組み込みなども不要です。

検索ツールは、カテゴリや属性を指定するだけで、絞り込み結果が見える機能が手軽に実装できます。さらに柔軟な並べ替えが可能なため、ユーザーの利便性向上に役立つでしょう。

Sync Search

Sync Searchは高速かつ高精度なSaaS型サイト内検索サービスです。企業サイトに特化した検索システムで、ユーザーの利便性を向上できるような基本的な機能を標準搭載しています。

たとえば、「PDF検索」「サジェスト」「サムネイル」「ドリルダウン」などの機能があり、管理画面で細かく設定できます。

またSync Searchには解析機能が搭載されているのも特徴です。ユーザーの検索利用ログやサイト状況などのデータを取得して蓄積することで、サイト改善のため次にとるべきアクションがわかります。

ZETA SEARCH

ZETA SEARCHは、サイト内検索・EC商品検索エンジンです。「サジェスト」「絞り込み」「並べ替え」など、サイト検索に必要な機能を搭載しています。

また、データを精査し高速処理を行うことで、30倍以上の高速化やサーバー台数の削減を実現した事例もあります。

さらにZETA SEARCHは、エンジニアがチューニングを行っている点が特長です。エンジニアがチューニングをすることで検索精度を高めながら、運用負担を軽減してくれます。

goo Search Solution

goo Search Solutionは、AIを活用したECサイト内検索サービスです。ユーザーの行動ログを見てAIが自動で検索結果を最適化してくれる点が特長です。

AIはユーザーの行動ログを毎日学習します。サイトの特性やユーザーの行動はすべてログに蓄積され、その行動ログをAIが解析することによってサイトの特性を活かした検索結果が表示されます。

また、柔軟なカスタマイズが可能です。高速レスポンスはもちろん、そのサイトの独自の仕様や機能に合わせて柔軟に対応してくれます。AIとNTT研究所の技術がサポートしてくれるため安心感があります。

Advantage Search

Advantage Searchは、機能によって生成したコンテンツをユーザーのニーズとつなぎ合わせられる検索ツールです。検索回数や詳細遷移だけでなく、一連の流れをトラッキングすることで、さまざまな場面で活用できるマーケティングデータを得られます。

また、自由で柔軟なサジェスト表示ができる点が特長です。未入力・入力時どちらでもサジェストを表示し、ユーザーの希望に沿った形を提供してくれます。

さらに検索結果ページだけでなく、特集ページへの誘導も可能にする機能も搭載されています。

まとめ

サイト内検索ツールは、サイト内に検索窓などを設置することで、ユーザーが求めているコンテンツやページにたどり着きやすくなります。ユーザーの利便性を上げることによって、満足度向上などが期待できるでしょう。

ツールによって機能が異なりますので、自社に必要な機能が搭載されているかをしっかり確認することが大切です。